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「ふぅ〜。」

鏡に映る自分の顔を見つめ大きく息をする。
全部なかったことにならないかな。
出会った日も、酔っぱらった日も、抱きしめた日も。
臣さんだけ、特別なフィルターがかかったように見えることも。


とっくにはじまってた。

認めたくなかっただけで。
許されないと思ってただけで。


誰かをこんなに思う日がまた来るなんて思わなかったな。





.





「あっ...」

トイレのドアを開けると聞こえる声に驚く。

「臣さん...」

目の前にいたのは男性用のトイレに入ろうとする臣さんだった。
予想外すぎて顔が引きつる。

「彼女さん大丈夫でした?」

なんで知ってんの?と書いてあるような顔をするから

「みなさん心配してました。あと私、彼女さんいるの知らなくていろいろやらかしちゃいましたよね。ごめんなさい。以後気を付けます。」

「...っちが」

臣さんが何か言いかけたから慌てて、「あっちで待ってます。」と言いその場を離れた。





「Aさん!遅いから迎えに行こうと思ってた!」

個室に戻ると岩さんが飛びついてくる。

「岩ちゃんはほっんとにAちゃんのこと好きだなぁー。」

直人さんが笑いながらそう言うと

「大好きですっ!」

と岩さんが答える。
隆二さんがヒューヒューと謎のヤジを飛ばしている。

「私もみなさん大好きですよ。」

「やったー!両想いだー!」

私を抱きしめながら喜ぶ岩さんを2人は笑って見ていた。
アルコールが入るとハグくらいじゃ止めに入らないらしい。
そこへ、個室のドアが開いて臣さんが入ってくる。


「うーっす。」

「やっと来たかー。駆けつけ1杯やっとく?」

直人さんがそう言ってテキーラをショットグラスに注いでいる。
人数分。
まじで体育会系だな。
岩さんに抱きしめられたままの私を眉間に皺を寄せながら睨むように見てくる臣さん。


「Aちゃんは無理しなくていいからね〜。」

「俺がAさんの分も飲みます!」

離れたかと思うと今度は肩を組んでグラスを取りに行く。

「岩ちゃん出来上がってね?」

「結構飲んでるかも〜。」

臣さんと隆二さんの会話が聞こえ、意識してもしなくても臣さんの存在を気にしている自分が情けなくなって、笑えてきた。


「っふふ。私も飲みまーす!」


「「「「「かんぱーい!」」」」」

本日2度目の乾杯をしてテキーラを飲み干し口直しにレモンをかじった。





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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして!一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田サンいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あお | 作成日時:2019年11月26日 23時

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