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ライブ映像は何度も見たし、彼らの曲も何度も聞いた。
だけど、今目の前で歌う彼らを見て泣いている自分に驚いた。

こんなに優しい声があるのか...
こんなに心に響く声があるのか...
衝撃と感動が一気に押し寄せ、自分の感情をコントロールすることが出来なかった。




「Aさん?」


ブースから出てきた近藤様に呼ばれ、我に返る。


「すいません、感動...しちゃって...」


近藤様に続いて出てきた2人も涙を見て驚いているが、すぐに笑顔になり私の両サイドに立つ。
臣さんは私の頭をぽんぽんしながら

「Aさんは笑ったり泣いたり忙しい子だね。」と言って

隆二さんは背中をさすってくれて

「へへっ。泣かないの〜。」と笑った。





「とってもよかったです。近藤様も緊張がとけて素晴らしかったです。」

「登坂さんと今市さんが優しくしてくださって、あとAさんのおまじないが効きました。」

「おまじない?」


隆二さんが私に聞く。


「手のひらに13と書いて飲み込みんです。」

「え、人じゃないの?」

私の発言に驚いたように言う臣さん。

「僕もそう言ったんですけど、Aさんが今の流行りは13だって。」

2人が目を合わせ、「流行りってなんだよ」「おもしろすぎ」と笑うから、私と近藤様もつられて笑う。







「じゃあ、今日は本当にありがとうございました。」

臣さんと隆二さんにお礼を言うと

「本番まで奥さんにばれないように気を付けてくださいね!」

そう言って見送ってくれた。







駅で近藤様と別れ、コートのポケットに手を入れるといつもはそこにあるはずの携帯がないことに気付く。
あれ?
鞄にもない。

「おまじないの話をしたとき...」

2人が信じてくれなかったからネットで調べたんだ。







「Aさん!」

LDHの受付で要件を伝えていると、ふいに呼ばれる名前。
振り返ると、キャップを被った岩さんが笑顔で立っていた。

「Aさん、連絡くれないから来ちゃった!」

...すごい破壊力です。
王子様にこんなこと言われてときめかない人間はいるのだろうか。
臣さんといい岩さんといい、人を照れさせるがうまくて困る。


「携帯をレコーディングルームに忘れちゃったみたいで...っというかなんでここが?」

「俺らメンバーのスケジュール把握してるんだ。よし、携帯取りに行こう!」

その後、ご飯行こうと続けて私の手を引いて歩き出す。
岩さんは手を繋ぐのが好きみたいだ。






...

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして!一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田サンいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あお | 作成日時:2019年11月26日 23時

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