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OMISIDE
「そろそろお開きにしようか〜。」
「まだ帰りたくないでっすっ！」
「え、Aちゃん！？」
このままいくとみんな酒に飲まれそう。
そう思っていた時に直人さんが声をかけてくれたけど、手遅れな人が１人。
Aさんは帰りたくないと言ってなぜか敬礼をしている。
数時間前までの彼女とのギャップね。
「Aちゃーん、明日も仕事でしょ？」
「...休みでっすっ！」
少し考えてから答え、また敬礼。
たまらなくなって吹き出す俺。
「臣ちゃん、どうしよ。すげー可愛いから連れて帰りたいんだけど。」
「気持ちはわからないでもないっす。けど、直人さん明日早いっすよね？俺、Aさん送っていきます。」
「おーまじで？頼んでいい？助かる。」
そう言ってほかのメンバーに声をかけに行く直人さん。
結構飲んだよね。
健二郎君と岩ちゃんは寝ちゃってるし、隆二も５分後には寝てんじゃないかなってくらい瞼が重たそう。
楽しいとついつい飲みすぎちゃうのがいつもの俺らで。
たぶんみんなAさんのこと気にいったんだろうな。
俺はなんか不思議な気分だった。
うまくいかなかったあの日。
たまたま出会った名前も知らない人。
普段からなに考えてるかわからないって言われるくらいしゃべんない俺が、あの日は自分でも驚くほど饒舌だったと思う。
あの後のレコーディングはばっちりだった。
もしまた会えたらありがとうって伝えたいなって思っていたり。
でも、いざ目の前にすると、照れ臭いのと嬉しいのが半々。
「Aさん、行きますよ。」
彼女のバックを持って、直人さんにお先です。と声をかける。
よろしくね〜と手を振る直人さんに一礼して出口へ向かう。
「おみ〜さんっ！帰りたくないでっすっ！」
俺が右腕を掴んでいるから一瞬戸惑って、左手で敬礼をする。
どうしてもしたいんだね、敬礼。
「ふふっ、とりあえずタクシー乗るよ。」
子供のようにいやだーと駄々をこねるAさんを素直に可愛いと思った。
「家の住所言える？」
大人しくタクシーに乗ってくれたはいいけど、すぐに窓に頭を預けてスースーと寝息をたてている。
「ねーAさーん。」
ぜっんぜん起きねえ。
しょうがないから俺の家の住所を告げる。
「やべーかな。」
ホテルよりはいいでしょ。と勝手に自己完結。
右に曲がる時の反動でAさんの頭は俺の肩にのった。
その時香った香水...
出会った時と同じ香りだ...
...
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして！一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田ｻﾝいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2019年11月26日 23時
