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...
お店に入ると奥の個室に案内された。
間接照明がメインなのかな？
和モダンって感じの落ち着いた雰囲気の店内。
「失礼します。」
ふすまを開けると７人お揃いで一斉にこっちをみるもんだから体が硬くなる。
「お疲れ様でーす。どうぞどうぞ。」
小林さんが誘導してくれたのはいいけど、今市さんと岩田さんの間って...
「いや、私端の方が...」
「いいからいいから」
今市さんに促されそのまま腰を下ろす。
「私、今全世界の女子を敵に回した気分です。」
「大げさですよ〜。」
子犬のような笑顔でそう言いドリンクのメニューを見せてくれる岩田さん。
「じゃあ生で。」
「「「「「「「「かんぱ〜い！」」」」」」」」
各々頼んだドリンクを持って乾杯をする。
うまっ。という声やく〜っという声にならない声が聞こえてくる。
仕事終わりの一杯は全世界共通で人をハッピーにさせると思う。
もちろん、芸能人も一般人も関係ない。
「Aさんって今の仕事長いんですか？」
お酒も進み、それぞれ好きなことを話しているそんな時。
斜め前に座る登坂さんがふいに口にした質問にみんなが気になると言い静かになった。
「もう１０年ですかね。」
「めっちゃ長いっすね。」
「ほんまにプロや。」
エリーさんと山下さんに続きみんなが口々にすごいすごいと言っている。
「全然すごくないんです。これが。ただ好きって気持ちだけでここまできましたから。」
「それがすごいですよ。昔からの夢だったんですか？」
「あ、そうじゃないんです。私もともと利用者側で。」
小林さんの質問に流れで答えると一瞬止まる空気。
「ってことは、Aさん結婚してる？」
片岡さんに聞かれ、あーやっちゃったかなと戸惑う。
みんなの視線が痛いくらいに刺さるなか、ジョッキに残ったビールを一気に喉に流し込む。
「結婚はしてません。厳密に言えば、結婚しようとして辞めた感じです。」
「...ごめん。」
謝る片岡さんに目を伏せたり困惑な表情をみせるみんな。
そうなるよね。あんまり自分からは話さないからこういう空気になるの忘れてた。
なぜか登坂さんだけは真っすぐに私の目をみていて、そらすことが出来なかった。
「こちらこそすみません。もう昔の話なんで。それにそのおかげでこんな楽しい仕事に出会えましたしね。」
さぁ飲みましょう！私次日本酒いきます！と少しでも空気が軽くなるように願ってドリンクメニューに目を向けた。
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして！一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田ｻﾝいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2019年11月26日 23時
