花歌

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「片岡直人さん。リーダー。お洒落番長。
　小林直己さん。リーダー。侍。
　山下健二郎さん。パフォーマー。釣り好き。
　今市隆二さん。ボーカル。ニャンちゅう。
　エリオット・ロシャード・昂矢さん。パフォーマー。CrazyBoy。
　岩田剛典さん。パフォーマー。MCランボー。
　登坂広臣さん。ボーカル。春山。」

私が言い終えるかみなさんが笑い出すのが先かわからないくらい大きな笑い声が会議室に響いた。
登坂さんの驚いた顔が目に入り、どうだと言わんばかりのドヤ顔をしてみる。


「顔！」

そう言いながら、大きな口を開けてはははと笑う登坂さん。

「突っ込みどころ満載なんだけど！」

片岡さんがお腹を押さえながら言う。

「エリー、フルネームやん！」

「俺の雑じゃない？なんか雑じゃない？」

山下さんと今市さんが続き、ほかのみなさんもあーだこーだ言いながらケラケラ笑っている。

「一言付け加えたのは、印象といいますか、みなさんの作品などを拝見させていただいて素敵だなっと思ったところです。もちろん他にもたくさんありますが。」

「２週間前までメンバーの顔わかんないって言ってたのに...すごいです。」

「っそれは...」

内緒ですというように自分の人差し指を口元へ持っていき佐藤さんの方を見る。

「え、なにそれ可愛い。いやでも素直に嬉しいです。な？」

片岡さんの言葉にみんなが頷く。
失礼極まりない私を受け入れてくれるみなさんに救われる。


「みなさんの作品を見させていただいて、本当に感動しました。感動っていう言葉じゃ表しきれないんですが、エンターテイメントの素晴らしさにふれて心が豊かになりました。今回ご一緒出来るのをとても光栄に思います。素敵な式にしましょう。」


言い終えるとメンバー、スタッフの皆さんが拍手をしてくれた。
ふと登坂さんの方を見ると優しい笑みで私を見ていて、なんだか恥ずかしくなりペコっとお辞儀をした。





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