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...
本当に大きな会社
目の前に広がる光景に少し体が硬くなる。
受付の綺麗なお姉さんに要件を伝え、こちらでお待ちくださいと通された応接室はカジュアルなんだけど品があって、なにより広い。
広すぎて落ち着かない。
ーコンコン
「お待たせしました。」
「いえ、こちらこそお忙しいところお時間作っていただきありがとうございます。」
お辞儀をし軽い自己紹介と名刺交換をする。
「どうぞ、かけてください。」
そう言ってほほ笑む佐藤さん。
２０代後半だろうか。ここの所属タレントです。と言われたら納得しちゃうような綺麗な顔つきをしている。
「今回お願いしたいのはこちらです。」
私と佐藤さんの間にあるテーブルに資料を広げる。
「Aさんには僕のアシスタントをしていただきたいんです。至らない部分が多いと思いますので改善点なども見ていただければと思っております。」
「それはそれはプレッシャーが...」
「またまた〜。」
一通り資料に目を通して気になったのが
「三代目...」
無意識に私の口からでたその言葉。
「はい、ご夫婦揃って三代目が好きとのことなので、曲はもちろんなにかしらの形で協力してもらおうと思っています。ボーカルが歌うのはコースに組み込まれてますし。」
ボーカルが歌うというのはLDHウエディングの醍醐味らしい。
ただ今回は新婦さんが岩田さんのファンなのでメンバー全員でなにかできたらと打ち合わせを重ねている段階だと話す。
「本当に失礼なことを言いますが、メンバーのみなさんの顔と名前が一致していないので次回の打ち合わせまでに勉強して参ります。」
立ち上がって頭を下げながら正直に話す。
「ははっ、大丈夫ですよ。なんだったらライブのDVD差し上げますのでぜひ見てみてください。」
ちょっと待っててください。といって部屋を出ていく佐藤さん。
本当に大丈夫なのかな。
ドレスや披露宴については誰にも負けないくらいの知識があると自信をもって言えるけど、そこにアーティストをどう絡めるか。
どうすれば最高の笑顔が見れるか。
不安な気持ちと同じくらいワクワクしている自分がいる。
戻ってきた佐藤さんからDVDを受け取り、次回の打ち合わせの日程を聞く。
その日が三代目のメンバーとの初対面になるだろう。
そう、ここに来る前にあった彼の事は忘れると約束したのだから。
...
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (
レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして！一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田ｻﾝいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あお | 作成日時：2019年11月26日 23時
