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「あ〜、やっぱりあれ買えばよかったかも。」

アサミとわかれ帰宅し、買った服を片付けながら呟く。
綺麗なブルーが忘れられない。
LUCEの雑貨は1点物が多いから見つけた時に買っとかないと次に行った時にない可能性が高いんだよね。
臣さんも買っている様子はなかった。





.




「え、まじか。」

マコトさんに取り置きしておいてほしいと連絡したら、もう売れちゃったと返事が来た。
手に入らないと思うと余計に欲しくなるのが人間の性というもので。
いつも即決できず悩んで後で後悔する私の性格はなかなか治らない。


「あ〜あ〜。」

ソファーの上でやり切れない思いを吐き出しながらごろごろしていると、テーブルに置いてある携帯が震えた。
着信を知らせる画面には【臣さん】と出ている。
出てもいいのかな?
連絡するって言ってたけど。
たぶん私の気持ち気付いてるよね?
なんとなく気まずい。




...っ出ちゃえ。



「はい、もしもし。」
「もしもし、Aさん?」
「...そうです。Aです。臣さんですか?」
「っはは。広臣です。ってかなんだこれ。」

そう言って笑う臣さん。
電話越しなのにすごく近くにいる気がして嬉しくなって私も笑みがこぼれる。

「今何してました?」
「ソファーで悶えてました。」
「え、どういうこと!?」
「いえ、こちらの話です。家で片付けをしていました。」
「っははは。なんだそれ。すげー気になる。」
「忘れてください。臣さんはお仕事中ですか?」
「今終わったところ。」
「それはそれはお疲れさまでした。ゆっくり休んでくださいね。」


しばらく沈黙が続き、どうしたらいいんだろうと思っていると臣さんが話し出す。


「...今日は電話だけって思ってたのに。やっぱ無理だわ。会いたい...。」


少しトーンを落とした声。
いとも簡単に私の身体を熱くさせる。


「Aさんは会いたくない?」


何も答えない私に不安げに聞いてくるその声さえ愛おしい。




「会いたいです...。」




今から行くね。と言って切れた通話。

これでいいのかな。
きっと、考えなきゃいけないことや問題はたくさんあるだろう。
この歳になると自分の気持ちだけじゃどうにもならないことがあるのもわかっているから。


臣さんと私の気持ちが通じ合ったとしても2人で歩む未来はない。

どこかでそう思っている冷静な自分がいた。





...

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設定タグ:三代目JSoulBrothers , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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あお(プロフ) - shireyさん» コメントありがとうございます。満足していただけるように頑張ります。 (2019年12月18日 11時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 話が面白くて続きが楽しみです((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月17日 23時) (レス) id: eae9c1c1ca (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます。かなりゆっくりになると思いますが最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。 (2019年12月8日 0時) (レス) id: a6fdefa27b (このIDを非表示/違反報告)
みーやん(プロフ) - 初めまして!一気読みしてストーリーの純粋さが気に入って登録させて頂きました笑グイグイ行く岩田サンいいね〜私は臣くん推しだからこの先が楽しみです。焦らずゆっくりと素敵な作品作ってくださいね、更新お待ちしております (2019年12月7日 20時) (レス) id: fc5b4935bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あお | 作成日時:2019年11月26日 23時

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