【募集企画】東方幻想記録物語 25巻 (ページ3)

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同士諸君、これが「魔」だ　宰華ページ3

『人形「踊り狂う舞踏会」』

ﾊﾞﾀｯ

「おぉぉぉぉぉどうした！？」

スペルを唱えるや否や、目の前の少年は少しふらついた後にぶっ倒れる。顔色はそこまで悪くないしまだ指先なんかは動いているのでまたすぐ起き上がると思うが急にぶっ倒れるのはびっくりするからやめていただきたい。

「倒れちゃったし…まあいいや、後は貴方だけだね！」
「む…！」

フィギュアを最奥にしまった事を今一度確認し、相手に向き直る。私だって、何も丸腰で挑んでいる訳では無い―そう、4人でいた頃猫耳の子に貰ったのだ。魔力を。

正直魔力ってなんとなく穢れのイメージとかあるし今この場には当然いないとはいえサグメ様が嫌う力使いたくないんだけども、まぁ敵が襲ってきてるなら致し方なし！

「バグ符『黒夜に浮かぶ銀のバグ』」
「おぉぉぉぉぉぉ！？(二回目)」

飛んできた攻撃をギリギリで張ったバリアで防ぎ、なんとかダメージは回避する。正直自分が今マジカルな力を使ってると考えると喜びで爆散しそうなんだがひとまず今は戦いに集中しよう。

「…っやべぇ！？」

あまりにも攻撃量が多すぎたのかバリアがひびと共に軋み始める。やばい、このままだとバリア破られてその隙にボコボコにされる！

ﾀﾞﾝｯ！

「げほっ…！？」

バリアを解いた瞬間に後ろに跳躍し、何とか攻撃を避ける。私がいた元の場所に一気に攻撃が着弾したせいで土埃が凄いがこの量の攻撃を喰らうよりはマシだろう。

それにしても馬鹿みたいに身体能力上がってんな魔力って凄いね！((

「げほっ…ご、ごめんなさい…！」
「あ、おはよう！」

土埃の奥から気を失っていた少年…中島奏多が姿を現す。どうやら気を失っていた事に罪悪感を感じているようだ。

「起きるのが早いんだよなぁ…もうこうなったら二人まとめてバグらせちゃうもんね！」
「宰華さん、避けて！」
「わかってるよ！」

空から降り注ぐおぞましい程の量の弾幕。ていうかさっきこいつバグらせるとかなんとか言ってなかった？だったらこの弾幕量は確かにバグのそれだし納得だなじゃねぇんだよ！！()

「スペルカード発動…」
「ストップ！君どうせまた気絶するだろうし私に任せとけ！」
「え、あ、はい…すみません…」
「スペルカード発動！」

勿論(物理的に)スペルカードなんて持っていない。
まぁでもやれるだけやってみて損は無いだろう！

「舌禍『翼の生えた嘘吐き』！」

『片翼の白鷺』の様な弾幕が相手に飛んでいく。ちなみに本家の弾幕の量が増えたバージョンです何で上位互換使えるんだろう私()

バックステップで着地しフィギュアの様子を確かめる。うん、一切汚れていないので一安心。