マネージャーなんて務まりません

回復訓練 ページ49

私はその日から毎日病院へ通った

リハビリの先生の指導のもと

まずはランニングマシーン30分からスタート

先生のいない場所では運動は禁止

でも、久々に走った

息が切れるくらい。



嬉しかった。


もう走れないと思っていた


私の未来への第一歩

やっと動き出したんだ


でも、久しぶりにフルに使う足はやはり言うことは書いてくれなくて


“痛い。痛い。“

歯を食いしばらないと泣いてしまうような痛み

でも、また、

バレーができるなら。

私はその希望だけを胸に秘め

リハビリに臨む


口を動かす、訓練もする


しゃべらなくなってしまったから

口の動きがイマイチぎこちない


でも、すべては前に進むため


私はみんなと対等になりたい。


そう思ってがむしゃらに努力をした






烏野のバレー部は


「最近、A来ないな。具合でも悪いのかな？」


「あ？日向お前なんかしたんじゃねーの？」

「はあ？俺は何もしてないですー。」

「王様が怖くて逃げたんじゃない？」

「つっきー！」


西谷先輩だけが浮かない顔してた


「あの、もう1人のマネジャーの方は…」

「あの子はね、マネージャーでは無いんだよね。でも、いるだけでみんなの士気が上がるんだよね。」

「清水先輩みたいだ…」

「え？」

なんで清水先輩は笑う

「潔子さんが笑ってらっしゃる」

「美しい。」

田中先輩も普通通りだ

「アイツが練習みにこないなんてな。大地なんか知らないの？」

「うーん。わからないなー。」

「篠原さんの指示的確だから俺も聞きたいことたくさんあったんだけどな」


西谷先輩はなぜか浮かない顔をしていたんだ


「きっと合宿の時には来てくださいますよ！！」

なんて谷地さんが言う

「谷地さん！連れていてくれるの？！」

「……あんまり話したことないです」

希望が薄い！！！！

「でも、頑張ります！」

谷地さんの言葉にみんな笑顔になった



谷地さん

どうしよう。どうしよう。

ああ。言ったものの。

私は篠原さんと接点が何もない‼

どうしたら…どうしたら…

清水先輩が私の肩を叩いた。

「大丈夫…私に任せて」

その一言にとても私は安心した



「岩ちゃんー。最近おれ、Aに会えてなくて死にそうだよ」

「じゃー、勝手に死んどけ」

「そ、そんな？！そこは慰めてくれるところじゃない？！」

「別誰かさんが彼女とデートしてる時にあったなんて口が裂けても言えねぇな」

なんてにやって笑う

「岩ちゃん！！！ずるい」

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