優しいお兄さん＊ ページ17
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言われるがまま手のひらを差し出すと、ふわっと上からヒョクチェさんの骨っぽい手が私の手を覆った。
EH「はい、これは握手〜」
「え？え？」
ぶんぶんと、握った手を上下に揺さぶられる。
言葉通り今私はヒョクチェさんと握手をしていて、ヒョクチェさんが何をしたいのかいまいち良く分からなくて困惑していると‥
今度は手を組み替えて、指先を絡めてきた。
「え？え？」
EH「どう？おれと手繋いで、ドキドキする？」
私の反応を伺うように、少し上目遣いでこちらを見つめてくる。
本当に、この人は何がしたいんだろう？
「あ。いや、ドキドキって言うか。‥なんだかホッとします。人の体温って感じで。」
EH「うーん、なにそれ。喜んでいいのか？微妙な答え‥。」
思っていた反応と違ったのか、少し驚いた後眉間にシワを寄せた。
EH「まぁ、全ての男にドキドキする訳じゃないってことは‥。」
少し複雑そうに、でも納得した様子で何度も頷く。
「ヒョクチェさんの手、あったかいですね。」
そうやって握り返してみると、ヒョクチェさんは慌てて私の手を振り払って大袈裟に頭を抱え込んだ。
EH「あ〜もうAのバカ。何てことしてるんだよ。」
悔しそうにぼそっと一言こぼしたヒョクチェさんの表情は見えなかったけど、私が何か余計な事を言ってしまったみたいで。
「なんでバカなんですか！まぁバカなのは否定出来ないですけど。」
EH「いや、そこは否定しろよ〜。」
言い合いながらもお互い笑ってて。
なんだかんだ言って私たち、気が合うのかなぁ？
「ふふ！」
EH「ん？なに？」
唇を尖らせてじっとりした目でこちらを見るヒョクチェさんが、何だか愛おしく感じた。
もちろん、恋愛感情からくる"愛おしさ"ではないんだけど。
「ヒョクチェさんとは楽しく話せるのになぁ。キュヒョンさんは、私に素っ気ないから。」
EH「出たよ、またギュの話。」
はぁ〜とわざとらしくため息をつく。
何だかキュヒョンさんのことを相談するたびに、ヒョクチェさんと親密になっている気がして嬉しかった。
「だってヒョクチェさんにしか話せないから〜。」
EH「うん、おれ以外に話さなくていいよ。だから、おれだけに頼って。」
いつもと違った真剣な表情をした彼を少し不思議に思ったけど‥
大丈夫。ヒョクチェさんは私にとって心強い味方だから。
「ヒョクチェさん、ありがとう！」
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マリナ(プロフ) - ぎゅたんさん» コメントありがとうございます♪ちょっとおバカで、思い立ったら突っ走っちゃうタイプのヒロインですが、可愛がって頂けると嬉しいです。笑 なんだかんだでヒロインの世話を焼いてくれるウニョク、優しいですよね〜。お洒落なウニョクにコーディネートして欲しいです^ ^ (2020年12月25日 1時) (
レス) id: b2c44a7226 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゅたん - 自分とは性格が違う主ちゃんなので、主ちゃんの行動にいつもハラハラドキドキですが、ヒョクちゃんにコーディネートしてもらえるなんて！夢のようですね〜笑(*´-`) ヒョクちゃん優しすぎますねえ。。 (2020年12月24日 20時) (レス) id: c7714a47aa (このIDを非表示/違反報告)
マリナ(プロフ) - ぎゅたんさん» コメントありがとうございます( ´ ▽ ` )いつも甘い感じばかりだったので、たまには違うキュヒョンさんを書いてみたくなってこのお話を作りました♪ゆっくり更新になってしまいますが、続きもお楽しみ下さい^ ^ (2020年11月5日 22時) (レス) id: b2c44a7226 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゅたん - 初めてこの話を読ませていただきました！(^^) 面白いです！ すごく続きが気になります…笑 主ちゃん人生逆転のチャンスの可能性あり？！笑 更新ありがとうございます！ (2020年11月5日 20時) (レス) id: 7d3bccf3b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2020年10月23日 0時
