YS─5月の花嫁 ページ1
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【後悔】
─してしまった事について、後から悔やむこと。
人は後悔をしないで生きることは難しい。
後悔をしたことのない100点満点の人生には、何の意味があるのだろうか？
後悔があるからこそ、人生にストーリーが生まれるのだと思う。
それでもオレは、これだけは後悔したくなかった。
だって3年たった今でも忘れられないから──。
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34歳、春。
YS「え‥オレら3人だけ？」
韓国では"5月の花嫁"と呼ばれるくらい、5月の結婚に憧れている女性が多いらしい。
なんでも、幸せになれる月なのだとか。
「ヒョン達はスケジュールがあるんだって。」
「まぁ、面識あんの、おれたちくらいだもんな。」
「イェソンヒョンは結構仲良かったんじゃない？」
「マネージャーがすぐ来るって言ってたから、ここで待ってよう」そう言いながら、着慣れないスーツを着てオレたちのスーツ姿をまじまじと見たあとに突然吹き出したのは、グループの末っ子──キュヒョン。
「ネクタイ、なんかおかしいよな？あれ、どうやるんだっけ。」
自分のネクタイを何度も結びなおして、ますます変な結び目になっていってるのに気づいていないのは、グループの弟──ヒョクチェ。
なんだか放っておけないので、解けなくなってしまう前にヒョクチェのネクタイを結びなおしてあげる。
EH「‥イェソンヒョン。そんな小さい手でよく結べるなぁ。」
オレの結んでいる様子を見ていたヒョクチェは、ニヤニヤと楽しそうにそう言った。
コイツはグループで一番のいたずら好きで、どうもオレをからかうことが生きがいらしい。
KH「手が小さいからやりやすいんでしょ。」
同じようにからかうことが得意なキュヒョンも、ヒョクチェに加勢するように言葉をつけ足してきた。
この2人が組んでしまったら、もう誰も止められない。
オレは諦めてマネージャーが来るのを待った。
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作成日時：2023年5月28日 3時
