密会? -KH- ページ44
・
ホテルに帰ると俺の部屋の前には、お風呂上がりでつやつやした肌に細ふちの丸眼鏡をかけたリョウクが、コンビニの袋を片手にドアにもたれるようにしてしゃがみ込んでいた。
RW「おかえりぃ〜どうだった??」
KH「ふぅ‥」
どうだったって何だよ。
催促する気満々のリョウクを無視して、自分の部屋に入ろうとする。
RW「いいじゃん〜ここまで話してんなら、全部ぶっちゃけてくれても!
一人で悶々と溜め込むより、人の意見とか聞いた方がすっきりするかもよ?」
KH「‥‥。」
それも一理ある‥。
俺はリョウクを部屋に招き入れて、その部屋に鍵をした。
・
RW「うわ〜キュヒョンも男の子だね〜。
っていうかこの歳で、めっちゃ純愛じゃん。こっちが恥ずかしいよ。」
前髪を小さなゴムでキュッと結んだリョウクは、ペペロみたいな日本のチョコのお菓子を咥えながら俺のベッドでうつ伏せになって、足をぴょこぴょこさせて寛ぐ。
KH「あっちが、若いんだよ‥。」
RW「いくつ?」
KH「20代‥前半?もしかすると、10代かも?」
RW「うわー!キュヒョンって、ヌナ好きだとばかり思ってたー!」
声がでかい。
RW「‥ていうか年齢、彼女に聞いてないの?」
リョウクとこんな話するのは初めてで、やっぱりどうしても照れくさくて、耐えられない‥。
俺は心を落ち着けるために、ノートパソコンを起動した。
RW「日本人の子は、韓国人に比べて幼く見えるっていうからね〜」
そう言いながら、リョウクはごろんと半回転して、口元に手をやって天井を見つめながらじっと何かを考えていた。
いつまで居座る気だろう。
RW「でもさー、僕が女の子だったら、その‥指絡められたのって、本気で照れると思うよ?その子は話聞いてる限り、控えめな照れ屋さんじゃん?耐性がないんだよ、きっと。
あとパーカー貸してもらうのとかも、女子の永遠の憧れだって、メイクヌナが言ってた。」
僕が女の子だったら、で始まるリョウクの脳内はどうなってんだ‥。なんて思いながらも、そうだったら良いなと思う自分が居た。
翌日、ヒョン達の間で、俺とリョウクの仲を怪しまれたのは‥言うまでも無い。
・
期待していい? -KH-→←思わせぶりな彼女と、意識されたい俺 -KH-
80人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2020年5月20日 19時