−４２ ページ44
･
イタ「…」
ウィラ「……っ」
さすが極寒の地のハンター
オーラというか殺気というか、
とてつもない圧が肌にビリビリ伝わってくる。
……怖い、の一言に尽きる。
正直言って、イタカはあの似非紳士(リッパー)よりも
陰湿で恐ろしく感じる。
Aってば、こんな怖い人のどこに惚れたのよ。
あ、顔か……
ウィラ「いいの？
Aが復讐出来なくて悲しい〜って泣いても」
イタ「…この子が本当にそんなこと言うかな」
ウィラ「う…」
この子は優しいから言わないのを彼も知ってる。
ブチ切れてるくせに常に冷静なのも怖いわ。
頭が回るのも厄介ね…このハンターは。
イタ「…腹立たしいんだ、本当に
まだ生きてることが
あの女、僕の攻撃をギリギリで気付いて
当たり所をうまく躱したんだ
あんな事をしておいて、随分と面の皮が厚い事だな」
ウィラ「…」
…この人の気持ちは分かるから
本気で止める気にもなれないのよね。
正直、ハンナには痛い目にあってほしいというか…
＿＿と、その時だった。
『う”……』
「「！」」
小さな唸り声が聞こえてきて
2人してAに駆け寄ると、
Aは寝返りをうって、私の方を向いた。
……ちょっ、
イタカが睨んでくるからあっち向きなさいよ。
ウィラ「A…？目が覚めた…？」
『……ウィラ…？おかしいな……』
ウィラ「…？」
Aが真剣な顔でクンクンし始めて、
一体何事かと、私もイタカもちょっと焦る。
……が、心配した私が馬鹿だった。
『なんか、お風呂上がりのイタカの香りがする』
ウィラ「」
イタ「…え？」
『えっ？』
振り返ったAと、呆気にとられるイタカ。
目が合ってる。
…何これ、面白いわね。いい感じじゃない。
ウィラ「イタカ、任せたわよ！」
イタ「え、ちょ」
Aのトンデモ発言に焦るイタカが珍しくて、
ちょっと調子に乗ってしまう。
ウィラ「医師を呼んでくるわ」
イタ「…、分かった」
医師が来るとわかると
イタカは分かりやすく気を落とした。
…大丈夫よ、エミリーはもう少し後で呼ぶから
今はゆっくり話して欲しい。
きっとAは落ち込んでるから
ウィラ「(…にしても、“お風呂上がりのイタカ”発言は完全にNGよ、A……。)」
これについては言い訳のしようもないしね…。
頑張れ、A…
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルクコーヒー(プロフ) - ゆなさん» コメントありがとうございます！！！コメ見落としてましたすみません!!イケメンがすぎますよね、、任せてくださいぶち壊しにいきますね！！(๑•̀ㅂ•́)و✧ (4月4日 23時) (
レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 日々更新を楽しみにお待ちしています！イタカマジでイケメンすぎます…作者様はイタカを熟知してるみたいですごいです！これからも心臓を壊しにきてください(//∇//) (4月1日 1時) (レス) @page49 id: da35fdfa0c (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - 柳さん» トゥンク……(ﾟдﾟ〃) ありがとうございますぅぅ私も読者様愛してますぅぅぅｯｯｯ!!(Ｔ_Ｔ) (3月27日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - そこら辺の風さん» コメントありがとうございます!!気温差やばいですよね…！お互い風邪ひかないように気をつけましょう……(！;_;) (3月27日 21時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
柳 - ウワァァァァ………(絶命)イケメンイタカ好きです……作者様愛してます……… (3月26日 22時) (レス) @page42 id: 09a9b39131 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2024年3月5日 23時
