Ｎｏ．１５８ ページ9
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「君たち、今はまだ警戒しなきゃダメでしょ
すぐに戻りなさい」
『す、すみません…』
爆「チッ」
いや、舌打ちすんなよ。
警官と警備員に頭を下げると、
苛立ったようにそっぽ向く爆豪を連れて
先程のテントへと向かう。
『ま、いいよ
ライバルが多ければ多いほど燃えるしね』
爆「何の話だよ」
『デイダラって結構人気があるって話』
爆「んなの知るかよ！！！」
そうこう話しているうちに
テントが目の前まで来た。
なんか急に怒り出した爆豪が面白くて
笑いながらそのテントを開けると……
『……あ？』
香「あ」
デ「うん？」
テントの幕を上げて、足を止めた私。
『…』
思わず、固まってしまった。
爆「…？オイ、どうし…え？」
後ろから声をかけてきた爆豪も
その光景を見て驚いたらしい。
デイダラが香燐の腕に噛み付いていて。
……よく見ると、香燐のその腕には
いくつもの噛み跡がある。
＿＿え？
それ全部、デイダラが付けたの？
ボーッとしている私に対して首を傾げたデイダラは
香燐の腕から口を離すとゆっくり近づいてきた。
デ「随分と早かったな。…うん
つーかお前ら、狙われてんだからあんま＿＿」
『ッ…爆豪、さっきの取り消すわ
ライバルが居てもぜんっぜん燃えない！！』
爆「は？」
デ「！？」
デイダラの言葉に被せるようにそう言い放った私は
ポカン、とした顔でこちらを見てくる爆豪を尻目に
すぐにその場を後にした。
デ「おいA…！？」
出来ればもうあんなのは見たくない。
前世からの長い片思いだ、
こんなふうに散ってたまるか。
黒ツチの他に香燐までライバル！？
香燐って、ずっとサスケにくっついてたし
サスケに思いを寄せてるって聞いてたのに！
デ「A待て！
あんま出歩くなっつっただろうが!!うん！」
(早っ！？)
私のスピードに追いついてきたの！？
早っ…！(2回目)
『別に、私は大丈夫って言ってるじゃん！』
デ「そういう問題じゃねぇ
何怒ってんだよ…うん」
『怒ってないし、あっちいってよ…！』
距離を詰めてくるデイダラに
ジリジリと後ずさりする私。
これはもう、ただの私の八つ当たりに過ぎない。
心配してくれる彼に対して最低なのはわかってる
噛んでた理由はあとから知ったけど、
この時の私は気が立ってしょうがなかったのだ。
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あゆ(プロフ) - 初コメです！このお話めっちゃ面白いですね！！頑張ってください！続きが気になりすぎます！！ (4月11日 12時) (
レス) @page27 id: 4acdabfe3c (このIDを非表示/違反報告)
夏冬(プロフ) - 最高にいいお話で一気読みしちゃいました…続き楽しみに待ってます！頑張ってください！ (9月6日 1時) (レス) @page27 id: 770d92d812 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ - いつも楽しみお話を待ってます！いつも最高すぎて死にそう… (7月26日 22時) (レス) id: 779aa76224 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - 零さん» ありがとうございますッッッ！！！更新頑張ります(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (7月2日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
零 - 神神神神神！すんごいドはまりした！続きが楽しみです！ (7月2日 12時) (レス) @page27 id: 28bd729bc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2023年4月15日 21時
