Ｎｏ．１６７ ページ18
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デ「……大切な人…
ハクか？」
『ハクもそのうちの一人。
大切な人はね、デイダラだよ』
デ「……え？」
ポカン、としてるデイダラにぎゅっとしがみつくと目を閉じる。
デ「ちょ、ちょちょ……た、大切な人？」
『うん
暁のみんなは私が死なせない
今度こそ』
デ「…(暁かよ)」
『デイダラは特にね』
デ「！」
早く忘れたかった、前世でのあの光景を
デ「……A」
この時、デイダラにしては珍しい真剣な声で
私の名前を呼ぶものだから
デ「勘違いさせるような事は
あんまり言うもんじゃねぇぞ…」
『…？』
思わず顔を上げようとしたけど、
後頭部を押さえつけられてて動かせなかった。
『ｽｩーーー……』
デ「……
……うん？」
『ｽｩーーー……！』
吸うだけで息は吐いてない。
とにかく今のうちに香りを堪能しなきゃ(使命感)
デ「おい、なに嗅いでんだよ…うん」
『しあわしぇ……』
デ「……もういいわ、うん…」
私の何が勘違いなのか分からないけど、
私的には勘違いさせるようなこと言ってるのは
デイダラなんだよね…
『漢入』
デ「！」
そう呟くとビクッと肩を反応させたデイダラ
『あの子と何かあったんだ』
デ「鋭いな、お前…うん」
『女の勘なめんな』
ふにぃっ！と私の両頬を手で引っ張られた。
いや、普通に力強い
デ「前世からの恋愛感情らしい
結局、お前を助けに行く時に断ったが」
『…！！』
あの子が前世でデイダラに好意を持ってたのには気付いてた。
だって、理由はなんであれ自分を助けてくれた男だもんね。あと趣味も合うとかそりゃ落ちるだろ。
だけど、もう告白するなんて…!!
デ「？どうした、A」
『明日から本気出す』
デ「そう言ってる奴大体何もしねぇぞ…うん」
『落とす』
デ「何をだよ怖ぇな」
夏休みはまだ続く。
明日、今回の件でうちに先生が来るみたいだけど
デイダラはそれでもここに滞在するらしい
『失うのはもう怖いから
私が強くならないといけないの』
デ「…」
デイダラの手が私の頭を優しく撫でるのを感じながら
私の瞼はゆっくりと下がっていく
明日から私、
デイダラを落とすのに本腰を入れる事にする
完全、漢入の影響だけど。
デ「お前をそうさせたのはオイラたちだろうな
……ごめんな」
その言葉を最後に、
私は目を閉じるのであった
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あゆ(プロフ) - 初コメです！このお話めっちゃ面白いですね！！頑張ってください！続きが気になりすぎます！！ (4月11日 12時) (
レス) @page27 id: 4acdabfe3c (このIDを非表示/違反報告)
夏冬(プロフ) - 最高にいいお話で一気読みしちゃいました…続き楽しみに待ってます！頑張ってください！ (9月6日 1時) (レス) @page27 id: 770d92d812 (このIDを非表示/違反報告)
ルンバ - いつも楽しみお話を待ってます！いつも最高すぎて死にそう… (7月26日 22時) (レス) id: 779aa76224 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクコーヒー(プロフ) - 零さん» ありがとうございますッッッ！！！更新頑張ります(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (7月2日 20時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
零 - 神神神神神！すんごいドはまりした！続きが楽しみです！ (7月2日 12時) (レス) @page27 id: 28bd729bc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクコーヒー | 作成日時：2023年4月15日 21時
