【マサイ】コーヒーの香りに包まれて2【Fischer's】

相談 ページ3

｢もうこんな時間。｣

｢Aさん、少しだけ語尾につけるの、無しにしていいかにゃん？｣

｢？うん、いいよ？｣

急にそんなことを言われて、なんでかな？と頭の上にハテナを作る。

｢早めに相談しておかなきゃいけないことがあるんだ。ウオタミさん、俺たちのファン達の事なんだけど、その人達に俺たちの関係を公表するかを。｣

これを聞いて、マサイくんはYouTuberということを思い出した。
ファンがたくさんいるのに、私が彼女。YouTuberだったことを知らなかった私が。ファンの子たちの方が私よりマサイくんを知ってる。
ファンのみんなに嫌われちゃう、私が知らないマサイくんがたくさんある、この2つにすごく不安になった。

｢私は、、まだ、わかんないや。、｣

｢そうだよな。急にごめん。でも少し考えて置いてくれる？｣

｢うん。｣

私が返事をするとマサイくんがブランコから立ち上がり、私の前にしゃがみ込んだ。

｢A、不安なこととかあるなら隠さずに言えよ？｣

｢…うん。｣

それが出来れば苦労しない。と思い今度はさっきとは違い、反抗的な口調で返事をする。

｢俺の目を見て？｣

そう言われてマサイくんの目を見る。
大きな目で、吸い込まれそうで、すごく優しい目だった。


next…

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