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西島 隆弘着いたよ。何号室??
数十分して届いたLINEに部屋の番号を返すと
インターホンが鳴った。
「お疲れ様です。」
私がそう言ってドアを開ければ
ニコッと笑って
西「ありがとう」
って言ってくれる。
あぁ、幸せだなって。
なんでもないことが隆くんのお陰でたまらなく幸せだ。
西「んー、いい匂い。」
深呼吸して隆くんは両手を広げる。
西「ん、」
これは、そういう事だよね。
間違ってないよね。
胸に飛び込んでいいんだよね、って
夢のようなシチュエーションに疑心暗鬼になりながら
遠慮がちに寄り添う。
西「今日もかわいいね」
甘い隆くんの声にとろけそうになる。
「ご飯食べる？」
恥ずかしくて話題を逸らした。
西「Aちゃんの手料理♪」
お邪魔します、って律儀に靴を揃えて
私の部屋に上がる隆くん。
西「ねぇ、これ全部作ったの？」
ソファに座る隆くんの前にたくさんの料理を並べる。
「うん、作りすぎちゃいました。」
多すぎたかなって反省してると
西「え、全部食べるよ。
嬉しすぎるんだけど。」
「良かったです。
何が好きか分からなくて…」
西「おいで。」
手を広げる隆くんの横に座れば
また彼の匂いに包み込まれる。
西「ありがとう。
全部大好物だよ。」
至近距離で見つめる彼の顔がかっこよすぎて
ドキドキする。
「冷めちゃうから、食べよう。」
西「んー、その前に。」
チュッとわざとリップ音をたててキスをする。
西「Aのこと食べちゃいたくなった。」
イタズラな笑みに不意な呼び捨て。
こんなの耐えられる人いないよ。
「〜っっっ、」
声にならない声を押し殺して赤くなった顔を両手で隠した。
西「もう、ほんっと愛しいわ。」
またギューッと抱きしめる隆くん。
西「A。」
私がその声に弱いこともきっと隆くんはわかってる。
「っ///はい、」
西「だいすきだよ。」
「わたしも、だいすきだよ。」
そう言うとまたキスをした。
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作者名：ma2894am | 作成日時：2021年11月3日 22時
