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本番を終えて次のアーティストに
スポットライトが当たると暗転の中Nissyチームがはけてきた
そのあとも入れ代わり立ち代わり、
他のアーティストやそのスタッフが会場を騒がしく移動する
Nissyの舞台はこれにて終了。
楽屋に戻るとやり切った開放感からか
隆くんもダンサーズもふざけ合っていた。
浅田｢この後、会社に戻るけど北島さんはどうする？｣
｢戻ります。
Nissyチームでのお仕事で出来ることはありますか？｣
浅田｢え？｣
｢初めてNissyさんの舞台を見て、
その、なんだかすごく力になりたいって
より一層思ったというか、、｣
うまく言葉に出来ないけど、
微力な自分に焦りを感じてもっともっと色んな知識を
身につけて貢献したい気持ちが強くなった。
浅田｢あらあら、やる気出ちゃったのね。｣
上品にふふ、と笑う浅田さん。
浅田さんはタブレットを見ながら、
浅田｢じゃあ新曲の打合せ会議に出てみる？｣
そう言ってくれた。
浅田｢今日はNissyがいないから
スタッフさんだけで結構詰めた会議になると思う。｣
｢ぜひ！お願いします！！｣
フツフツと湧き上がる意欲が溢れ出そうになる。
D｢Aさん、お疲れ様。｣
｢お疲れ様です。｣
ダンサーのDaisukeさんが話しかけてきてくれた。
D｢今日はもう終わりですか？｣
｢いえ、会社に戻って会議に参加することになりました｣
西｢え！？｣
端の方で静かにDaisukeさんと話してたはずなのに
隆くんが大きな声でこちらに飛んできた。
D｢にっしーうざーい！
今俺が話してんのにー。｣
西｢うるさいわ！アタシの彼女だわ！｣
なぜか女性口調の隆くんに追いやられるDaisukeさん。
西｢俺今からAのて料理、
食べる気満々だったのに！｣
私の家に帰ってきたらたくさん料理を作って待ってるって
言ってた約束。
｢あ、ごめんね。
その…会議に急遽参加させて貰えることになって。｣
西｢Do Do？｣
｢うん、今日初めてNissyの舞台見て
もっと近づきたいって思っちゃったの、｣
西｢だれに？｣
｢隆くんだよ。
ほんと、悔しいくらいかっこよかったから。｣
私がそう言うと隆くんはクシャッと笑う。
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作者名：ma2894am | 作成日時：2021年11月3日 22時
