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番組サイズのAddictedはあっという間に終わってしまう
もっともっと世間の人達にNissyを知って欲しいのに
見つけて欲しくないって思ってしまう。
隆くんの頑張りや努力が実を結んで欲しいのに
隆くんの魅力が破壊的すぎて辛くなる。
舞台袖でただ見守るだけの技量しかない、
自分がちっぽけな気持ちになる。
だけどそんなことは言ってられない。
今はマネージャー代役として与えられた仕事を
こなしていかないと。
暗転から照明が戻ると慌ただしくスタッフさんたちが
舞台に駆け寄りそれぞれ担当の確認をする。
隆くんはダンサーと振り位置の確認や
変更箇所の統一に余念が無い。
浅田さんも番組スタッフと確認を行う中で
私も担当の箇所の確認を行う。
そして、写真を1枚撮っておく。
浅田さんにチラッと伺ったこと。
Instagram用の写真だ。
Nissyのいちファンとしてきっとこういう姿を
見たいんだろうなって隆くんにカメラを向ける。
真剣な顔、笑ってる顔、ダンスしてる姿、
ダンサーにちょっかいをかけるところ。
私自身が逃したくなくて何枚もシャッターを切る。
ス｢それでは本番もお願いしまーす！｣
プロデューサーさんの声に再度みんなが
各所に挨拶をして解散する。
｢お疲れ様です。｣
隆くんにカフェラテを渡すと、ふにゃっと笑って
ありがとう、と受け取る。
浅｢本番まではとりあえず自由なので
お昼済ませたり仕事終わらせるなり自由に過ごして。｣
浅田さんはそう言うと足早に去っていった。
隆くんの衣装を、もう一度ハンガーに綺麗に掛けて
空き時間の過ごし方を考える。
朝事務所でやるつもりだった仕事片付けちゃおう。
そう思ってMacBookを取り出し楽屋を出た。
ポッケに入ったスマホを取り出しさっきの
インスタ用の写真を思い出す。
｢これ、送った方がいいかな。｣
人気のない廊下のソファに座り、さっき撮った写真を
見返してみる。
ほんと、どんな瞬間もかっこよくて可愛くて大好きが溢れる
全て選択して、隆くんに送った。
それからMacBookを開いてログインし、
仕事を始めた。
．
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作者名：ma2894am | 作成日時：2021年11月3日 22時
