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いやいや、マズイでしょ。
なんか道枝くんの目ってすごいミステリアスというか
見透かされているような気がしてならない。
それに、いくらスタッフとは言え
たくさん人がいる前で隆くんの至近距離はマズイよね。
AAAの活動で女性との距離感バグっちゃったのかな。
とにかくそれからはなるべく道枝くんを
視野に入れないように確認をした。
観客席の確認をしているといつの間にかなにわ男子も
舞台をおりて別のアーティストさんが確認していた。
確認を終えて廊下に出ると相変わらずの賑やかさ。
まだ午後のNissyチームのリハまで時間があるから
トイレでも済ましていよう。
そう思って角を曲がるとキラキラ衣装の男の子がいた。
めちゃくちゃ可愛くて目がくりくりで
女の私なんかよりよっぽど綺麗な顔立ちだ。
？｢あ！！わぁ！すみません、｣
男の子は曲がり角でビックリして飛び跳ねた。
反応すら可愛い。
この衣装、さっか舞台上で踊ってたなにわ男子の衣装だ。
ってことはこの子、なにわ男子の子か。
？｢あー！あ、あ、ちょっ！！｣
男の子に謝罪をして通り過ぎようとしたが
なんだか騒がしい。
そして、慌てたように叫びながら楽屋に戻って行った。
｢んん？｣
よく分からず今度こそトイレに入ろうとすると
次は聞き覚えのある声が後ろからした。
道｢Aさん！｣
｢あ、道枝くん。｣
彼はもうレッスン着に着替えいた。
道｢いま、メンバーの流星にAさんがいたって聞いて｣
｢あー、さっきの子。｣
流星くんって言うんだ。
道｢Aさん、単刀直入に言います。｣
真っ直ぐ見つめる彼の目はやっぱりキラキラしている。
道｢おれ、一目惚れしました。｣
｢…え？｣
道｢けど、もう会われへんかもしれんって知って
気持ちだけでも伝えたくて。｣
いきなりの告白に戸惑ってどうしていいのか分からない。
道｢付き合って欲しいとかじゃないんです！
だってAさん、Nissyさんと付き合ってるんでしょ？｣
｢えっ！？｣
やっぱり見透かされてたんだ。
隆くんがあんな距離で喋るから！！！！！
道｢AさんのNissyさんを見る目見てたらわかります｣
原因、私だった…。
道｢それにNissyさん俺の事嫌いそうですし(笑)｣
．
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作者名：ma2894am | 作成日時：2021年11月3日 22時
