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「隆くん?」




ひんやりとした隆くんの腕が服の下を這って


お腹に伸びる。




「ちょ、んんっ…」




首筋を這う唇がまた私の唇を、塞ぐ。






指はそのまま背中を伝い、胸に触れる。




「ちょっとまっ…」






西「黙って」






今まで聞いたことの無い低い声に


ゾクゾクする。






あぁ、このまま溺れてしまいたい。







下着にかかる指は優しく壊れるものを扱うように触れる。






もうどうにでもなっちゃえ。



そう思って背中に回す手にキュッと力を込める。







チュッとリップ音を立てて


唇が離れたかと思うと腕がするりと服の外へ抜ける。





西「ダメだ。ほんとに歯止め効かなくなる。」




隆くんは最後にギュッと抱きしめる。









隆くんからNissyモードに切り替える。






仕事中だ。



危うく隆くんに全てを預けてしまいそうになったけど。






たくさんのアーティストさんとスタッフさんがいる。





私も切り替えないと。





そう思うのに腰はガクガクしていて膝は震えていた。





外に出ようとドアノブに手をかける。




西「そんなに気持ちよかった?」




後ろから隆くんは耳元でまた低い声でそう言った。








「もう!」





隆くんの言葉に顔が赤くなる。


西「あはは!」







先に外へ出た隆くんは満面の笑みで廊下を歩いていった。





念の為、誰もいないことを確認して私も外へ出る。







段々と騒がしくなり見覚えのある廊下へ出た。






西「廊下で迷うって方向音痴すぎない?」




「うぅ、」



西「それでナンパされてんだもんねー。」





からかわれっぱなしの、私。




だけど何も言えない。





楽屋へ戻ると衣装が綺麗に装飾されていて



靴やメガネも用意されていた。




私もさっき打ち合わせで聞いた段取りを思い出し


頭をフル回転させて業務に励んだ。





アーティストの傍でお仕事できるって楽しいな。




体調を崩したマネージャーさんには申し訳ないけど



限られた日数でたくさんの仕事を覚えようと





浅田さんについて回ってたくさんの業務をこなした。






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作者名:ma2894am | 作成日時:2021年11月3日 22時

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