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｢え？マネージャーさんがですか？｣
浅田｢そう！だから北島さんお願い！｣
｢え、ちょ、えぇ…｣
出勤してすぐ、今日やるつもりの仕事を
片付けようとフロアでパソコンを広げていると、
浅田さんがバタバタとやってきて
大量に衣装の入った大型のショップ袋を私に渡した。
Nissyのマネージャーさんが盲腸で入院したらしい。
急なことで、他のアーティストのマネージャーさんを
手配できずNissyスタッフで補うしかないらしく。
｢え、どこに向かえば…｣
早口で数日間はマネージャーとして現場に行くと
告げられたもののあまりにもバタバタしすぎて
預けられた荷物を持って立ち尽くす。
浅田｢北島さんに入ってもらう現場は全部もう
話着いてるからとにかく着いてきて！｣
珍しく余裕のない浅田さんに続いて
パソコンを閉じて会社の地下駐車場へ向かった。
西｢おはよう。｣
昨日ぶりの隆くんはもうハイエースに乗って
眠そうに挨拶をした。
｢あ、おはようございます。｣
西｢大変だけど数日間よろしくね。｣
昨日家で話してた隆くんじゃなく、
西島隆弘、
Nissyだ。
｢こちらこそ、ご迷惑お掛けしますが
よろしくお願いします｣
私も、Nissyチームの北島Aとして
切り替えないと。
って思ったのに、
｢ちょっ//｣
浅田さんが降りて車内に2人きりになった瞬間、
ほっぺにキスをする隆くん。
西｢今日もかわいい。｣
またふにゃって笑ってブランケットを羽織った。
｢誰かに見られちゃうよ｣
辺りをキョロキョロする私。
西｢誰もいないでしょ？2人きりだよ。｣
そう言って今度は唇にキスをした。
予想もしていない隆くんからの
朝のイチャイチャにはまだ対応できない。
西｢ふはは、顔真っ赤だ〜｣
｢もう、｣
浅田｢お待たせしました！｣
浅田さんと運転手さんが乗り込んできて車が発車する。
西｢今日歌番組だよね？｣
浅田｢はい、夜の生放送ですので会場入りして
リハーサルです。｣
西｢りょうかーい。｣
すぐにお仕事モードに戻る隆くんに対して
顔が赤いのを浅田さんに見られないように必死の私。
西｢ふっ、｣
そんな私をチラッと見てニヤニヤする隆くん。
悔しいけど隆くんの方が1枚上手だ
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作者名：ma2894am | 作成日時：2021年11月3日 22時
