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隆くんとメッセージをしていると別の人からの
通知が来た。
｢宇野さんだ｣
見てみると初めてメッセージのやりとりをして以来の
宇野さんからの連絡だった。
宇野 実彩子やっほ〜!にっしーとのことおめでとう!ちゃんと話せなかったからLINEしちゃった!
めちゃくちゃ嬉しくて一瞬でお礼のメッセージを送った。
トーク画面が暗くなって着信が鳴った。
｢はい、｣
宇｢もしもーし！お話したくて電話しちゃった！｣
えぇ、可愛すぎます。嬉しすぎます。
宇｢今大丈夫だった？
もしかして、にっしー一緒だった？？｣
｢いえ、もう帰っちゃったので大丈夫です｣
宇｢よかった。
今日にっしーずっと浮かれモードだったよ。｣
そう聞いただけでも嬉しくなってしまう。
宇｢ほんとにお似合いだし私も幸せだわ｣
｢…｣
宇｢ん？｣
｢お似合い、ではないと思います。
もっと、宇野さんとかモデルさんとか…｣
宇｢Aちゃん｣
｢…｣
宇｢それ、ダメだよ。｣
優しい宇野さんの声。
宇｢私たちの仕事柄仕方ないんだけど
大切な人には芸能人とかアーティストっていう
肩書きは付けられたくないんだよね、｣
ふふ、と笑う宇野さんの言葉にハッとする。
宇｢私はにっしーがどれだけAちゃんが大切か
見てればわかるし、誰がなんと言おうと
お互いの思いやりとか優しさとか、もちろん容姿も
全部含めてお似合いだと思ってるよ？｣
まるで見透かされてるかのような優しい言葉。
｢ごめんなさい。
どうしてもファンのことを考えると
不安になってしまってました｣
見透かされてるのもあるだろうけど…
宇｢AAAとか、Nissyっていうのが
どうしても着いてくるのは仕方ないよね。｣
宇野さん自身もそういう経験してきたんだろな。
｢隆くんのこと、ほんとに大好きで尊敬してるんです｣
宇｢うん、にっしーめちゃくちゃ喜ぶよ｣
｢宇野さんのことも大好きで尊敬してます。｣
宇｢きゃっ、告白された？｣
へへ、って笑う宇野さん。
じゃあね、って電話を切るとたった、5分の電話で。
不安だった気持ちが宇野さんの言葉で
吹き飛んだくらい励まされた。
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作者名：ma2894am | 作成日時：2021年11月3日 22時
