意を決して ページ41
「砕け散ったら骨は拾ってあげるから」
ちっとも笑えない冗談を言って豪快に笑うナミに背中を押されて
そう、確かに押されたはずだったんだけど…
家に帰ったらさっきもらった元気のメーターが半減してて
携帯のアドレスを呼び出しては『チャンミン』の文字を見て怯んで閉じる
それをもう１０回は繰り返してる。
「うーん…」
考え過ぎたらダメ
決めるのはチャンミン
ナミの言葉を反芻しながら
もう一度チャンミンの番号を呼び出す。
「素直になれ私！」
そんな呪文のような気合い入れのような言葉と同時に親指に力を込めた。
――プッ、プッ、プッ、プッ
電話の発信音が緊張を高める。
今ならまだ…
ただでさえ折れそうな心をグリグリと抉るみたいに
――プルルルル、プルルルル
「はぅ…」
呼び出し音が聞こえて
もう後戻りはできないんだと思ったら指先が一気に冷たくなった。
──プルルルル、プルルルル
まだ仕事中かな…
──プルルルル、プルルルル
もしかすると
なかなか繋がらないのはチャンミンの意思表示かもしれない
ずっと連絡しなかったから
私のことめんどくさくなったとか…
ダメだ…
またぐるぐるしだした…
──プルルルル、プルルルル
何回コールしただろう。
きっと今チャンミンは近くにいないんだ。
あまり悪い方に考え過ぎずにまたかけ直そう。
そう思って携帯を耳から離すと
「ヨボセヨ？」
繋がった。
「ヨ、ヨボセヨ？チャンミン？」
慌てて携帯を握り直し声を送る。
けど…
電話の向こう側は沈黙している。
一瞬ホッとしたのに
またドクドクと緊張が高まってきた。
「あの…チャンミン？」
「あーえーっと…Aちゃん？」
誰？
チャンミンの声じゃない。
「あの…これって…」
私、番号間違えた？
でもこの人私の名前知って…
「チャンミン今シャワー行ってて」
「ちょ、ヒョン何やってんですか！」
あ…チャンミンの声だ。
「勝手に人の電話に出ないで下さいよ」
「だってずっと鳴ってたし…名前見たらAちゃんだったから。チャンミンずっと待ってたし切れたらいけないとおも」
「は？ちょ、貸せ！」
「イタッ！」
── ガチャガチャガチャ
「……Aさん？」
チャンミンの声…
「ヨボセヨ？Aさん？」
「……ん」
あの日とは違う。
いつもの優しい声…
それだけで涙が溢れた。
．
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檀(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさんコメントありがとうございます(*´ω｀*) 覚えたてですぐスイッチ入っちゃうチャンミンなんですけど(´∀｀;) ベビードールも当然スイッチ入りますけど(笑)少し回数減らした方がいいのかな…というのが今一番の悩みどころです(^_^;) (2017年12月4日 10時) (
レス) id: e20eacfe87 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - あらあら。後でベビードール見て地団駄。「はぁ。なんで早く言いませんか？」って。準備できなかったのはチャンミンのせいなのに(笑)。で、またスイッチ入っちゃう感じ？ (2017年12月4日 1時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
檀(プロフ) - ちゃみゅさん» ちゃみゅさんコメントありがとうございます(*´ω｀*) リアルにそんなチャンミン見られるなら少しぐらい寿命が縮んでも構いません(笑) この先もまたよろしくお付き合いくださいね。 (2017年11月13日 17時) (レス) id: e20eacfe87 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみゅ(プロフ) - マジで、リアルチャンミンのそんな姿を見てみたいですよ〜（≧∇≦） (2017年11月13日 15時) (レス) id: 58d29829e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檀 | 作成日時：2017年11月13日 12時
