一瞬でもいいから ページ19
「はぁ…癒される…」
私の形を確かめるように体のラインを撫でながら呟くチャンミン。
今日ここに来るまでに君の心をささくれさせる何かがあったんだろうか…
いつになくイライラしていたチャンミンは近寄りがたいほどにピリピリとした空気を纏っていた。
こういう時は「どうしたの？」って私から聞いてあげるべきなのかもしれないけど。
それはきっと私にはどうしてあげることもできないことなのはわかるから。
チャンミンが何も言わないなら聞かないでおこうと思う。
私を抱きしめることで君が癒されるというなら何時間だってこうしているから。
私にできることはそれくらいだから。
「Aさん…」
「ん？」
その声がさっきより艶を含んでいることはわかっていた。
だから…君を見上げた途端に落ちてきたキスも容易に受け止められた。
「は…ん…」
ゆっくりと唇を啄むようなキスはどこかもの足りなくて。
「チャンミン…もっと…」
深いキスが欲しくて首に腕を回したら。
「そんな煽らないで…」って、足が浮き上がりそうなほど強く腰を引き寄せられた。
「んっ…はぁっ…ぁ…」
私は上顎が弱い。
それを知っててそこばかりを執拗に撫でてくるチャンミンの舌。
「チャ…そこ…ダ…ん…」
「ん…ダメ？」
唇を合わせたままコクコクと頷くけど。
たぶんそれは君を余計に煽るだけ。
最後にちゅっと下唇を吸って。
「はぁ…」と首筋に鼻先を埋めると。
「Aさん…したい…」
絞り出すような切ない声で私を求める。
「んっ…」
耳の後ろに押し付けられた唇に堪らず声が漏れた。
「あースッゲェしたい…」
そう言うくせに手は背中に回されたまま動かない。
「しないの？」
「ん…今日はしないつもりで来た」
そうなんだ…
がっかりした声色になりそうでその呟きは飲み込んだ。
「時間もないし…するためだけに来たって…思われたくないから」
「私に？」
そんなこと思うわけないのに。
「あとどれだけ？」
私たちに残された時間。
「あ…うん…２０分くらいかな。今日中には帰るって約束で出てきたから」
「そっか…」
あと２０分で何ができる？
手を繋いで。
キスをして。
おしゃべりでもする？
うううん…そんなのは電話でだってできる。
せっかくこうして触れ合える距離にいるんだから。
「ね…チャンミン…しよ？」
一瞬でもいいから君と繋がりたい。
そう思うのは自然なことでしょう？
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檀(プロフ) - まゆまゆさん» まゆまゆさんコメントありがとうございます(*´ω｀*) 覚えたてですぐスイッチ入っちゃうチャンミンなんですけど(´∀｀;) ベビードールも当然スイッチ入りますけど(笑)少し回数減らした方がいいのかな…というのが今一番の悩みどころです(^_^;) (2017年12月4日 10時) (
レス) id: e20eacfe87 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - あらあら。後でベビードール見て地団駄。「はぁ。なんで早く言いませんか？」って。準備できなかったのはチャンミンのせいなのに(笑)。で、またスイッチ入っちゃう感じ？ (2017年12月4日 1時) (レス) id: ed4a5e3eae (このIDを非表示/違反報告)
檀(プロフ) - ちゃみゅさん» ちゃみゅさんコメントありがとうございます(*´ω｀*) リアルにそんなチャンミン見られるなら少しぐらい寿命が縮んでも構いません(笑) この先もまたよろしくお付き合いくださいね。 (2017年11月13日 17時) (レス) id: e20eacfe87 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみゅ(プロフ) - マジで、リアルチャンミンのそんな姿を見てみたいですよ〜（≧∇≦） (2017年11月13日 15時) (レス) id: 58d29829e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：檀 | 作成日時：2017年11月13日 12時
