神のお告げ。 ページ9
て「緊張する…お腹痛くなってきた…」
『もう、昨日までの元気はどこ行ったの…！』
私達は今、ダンブルドア先生の部屋の前にいる。マダム・ポンフリーに案内されて来たのだ。
『行くよ…』
て「うん…」
コンコンッ
返事がないので扉を押してみると木の重たい扉は見た目とは裏腹に緩やかに開いた。
中へ入れば、原作や映画と同じ光景が広がっている。
『綺麗…』
て「見て！フォークスだ！」
すると、どこからともなく、コホンという咳払いが聞こえた。
ダ「わしに何かようかな？」
『あ、先生…おはようございます！』
て「うわぁああ…神々しい…」
てつやは思わず手で目を覆い隠した。眩しすぎて直視出来ないらしい。
ダ「…おはよう、君たちは此処の生徒ではないようじゃな。わしの記憶にはない顔じゃ」
『その…実は…』
自分たちが別の世界から来たこと、その世界では、魔法世界のことがハリー・ポッターという物語の本になっていること、すべての結末を知っていることなど、一通りの真実を打ち明けると、ダンブルドアはこくりと頷いて微笑むのだ。
ダ「本当のことを話してくれたことに礼を言おう。問題は無い、たまにある事なのじゃ…。さて、ハグリットとマダムポンフリーには会ったようじゃな。ならば、今日は転入生の紹介をせねばなるまい、君たちは見たところ、アジアのどこからかかな？」
たまにある事と、サラリと受け入れられてしまった私たちはなんだか拍子抜けしてしまった。
『は、はい、先生、日本です。』
ダ「そうじゃったか、黄金の都市のう…昔からあそこは不思議な力を持つ国じゃった。して、自己紹介はまだじゃったの？」
『A、です』
て「てつや、です」
ダ「ふむ。Aにてつやよ、君たちは今この世界に起こっていること、の結末を知っていると言った。しかし、それをどうやってして、上手く生かすかは自分次第じゃ。悪い結末ならば君達の手で救ってみせよ。良い結末ならば手出しせず見届けよ。そして、君達が突如現れたことによって何かしらの変化があることを忘れるでないぞ、よいな？」
ーーー決意と覚悟。
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作者名：MAI(._.) | 作成日時：2019年7月7日 21時
