深夜の尋問。 ページ8
ポ「貴方たちは、嘘をついていますね？？どうして新しく入る生徒がこんな夜中に森を彷徨いていたのですか？？それに、部屋が無いなんておかしな話です。ダンブルドア先生がきちんと用意して下さる筈です。」
『その…私達ほんとうは、明日の朝着く予定だったんです。でも待ちきれなくなって、自分たちで箒で出発したんです、線路沿いに行けば迷わないだろうって…でも暗くて迷ってしまって、なにか凄い木にぶつかって箒のコントロールが効かなくなってしまってそれで森の中に落ちて…ケガは魔法で治せたんですけど、箒は見つかりませんでした…』
早口で捲し立てるAに、呆気にとられるポンフリー。てつやもそうなんです、大変だったんです、と念を押す。
ポ「そうですか…だとしたら荷物はどうしたのです？？」
『荷物は明日、母に送ってもらうつもりでした。書き置きを残して来たので…』
ポ「では、お母様は朝起きてこの事実を知るのですか！？」
『はい…』
ポンフリーは呆れた様子で、大きな溜め息をついた。落ち込んだ子犬の様な表情をする、てつやにそんな顔しても無駄ですよ、と言い放てば、もっと悲しい顔になった。
ポ「まったく…こんなことが前にもありました…
ケガを治せるということは、さぞ頭のキレることでしょう、どうしてそんな考えに至ったのか不思議でなりません」
『「すみません…」』
ポ「もういいです、明日ダンブルドア先生に自分たちで報告なさい。それと、罰則も覚悟しておくように、今日はもう休みなさい」
『はい、わかりました…』
ポンフリーは、カーテンをピシャリと閉め去っていった。
て「Aちゃん…君は天才なの？？」
『何言ってるんですかてつやさん、罰則は免れないですよ…』
て「いや、罰則で済んだ凄さよ…！あ、てつやでいいよ、それに敬語じゃなくていいよ」
『じゃあ、私のことも呼び捨てで…』
うん！と元気に返事をするてつやが可愛く思えて、ふふっと笑うと、恥ずかしそうに下を向いた。
て「明日はダンブルドア先生に会えるんだね…ちゃんとして行かなきゃ」
『気迫に負けないようにしなきゃね！』
て「Aは安心して、俺の隣にいていいよ！」
ありがとう、とニコッと微笑むAに、ドキッとしたのは言うまでもない。
ポ「いつまでお喋りしてるつもりです！寝なさい！」
『「はーーい、ごめんなさーい…」』
ーーー頼り甲斐のある君。
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作者名：MAI(._.) | 作成日時：2019年7月7日 21時
