異世界姫と異世界王子 (ページ5)

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魔法の世界へようこそ。ページ5

『ここは…？』

て「あれ？？森のなか…？？って、ええ！？いつの間にこんな服装に！？」

私達はいつの間にかハリー・ポッターに出てくる衣装、ローブを身に纏っていた。二人ともグリフィンドール寮のローブだ。

『てことは、ここは…』

て「禁じられた森ーーー！？ごめんんん！！！俺の学校を思い浮かべたんだけど、違う学校に来ちゃったーーー」

まさかの魔法学校にご到着。でも魔法使っちゃったもん、そりゃホグワーツ脳裏にちらつくよね…

『でもまだ此処が禁じられた森って決まったわけじゃないです…それと、少し聞いておきたいことがあります、てつやさんは、ハリポタおたくですか？？』

て「…はい。もしかして、Aちゃんも？？」

『はい…』

て「これは、異世界トリップの匂いがぷんぷんするぞーー」

『そのようですね…だってほら…夜空に闇の印が』

て「わあ、本当だ綺麗…って、えええええ！？なんか不味くない！？？とととりあえず森だし、ハグリットとか居ねぇかな！？」

『そうですね、とりあえず誰か探さないと…
闇の印ってことは炎のゴブレット以降かな？』

て「詳しいね！！すご！」

冷静なAに感心していると、原作からの付き合いなので、と頼もしい返事が返ってきた。ちなみに俺はあまり原作詳しくないのよね…

『もし帰れたら本貸しますから読んでください』

て「やった！帰ってからも会えるんだね！」

『……』

どうしてこの人はこんなに素直なんだろう…オレンジの髪色に負けないくらいの眩しい笑顔でそんな風に言われたら、誰だってきゅんとする。

しばらく森を歩いていると、一匹の黒い犬が近づいてきた

て「あ、もしかして、おまえ…」

『ファング！？』

わんわんと元気に吠え、尻尾を振っている

？？「おーーい、ファング、どうしたぁー？なんかいたか？」

ランタンを手にした大きな人影が、こちらに近づいてくる。

ーーー暗い森で見た太陽の笑顔。