束縛王子。※R-18 ページ26
部屋の中に流れる空気が変わった気がした。
て「あの、さ…
さっきのリーにほんとに何もされなかった？？」
『え…っと…
じ、実は首もとにチューされた…かも…？』
てつやには正直になんでも言ってしまう。どうしてだかは解らない。
て「くそっっ！！リーのやつ…！！
…A…おいで？消毒しなきゃ」
てつやはAをベッドに横になるように促した。無理やりしないとこが優しい。
『…てつや？？//大丈夫だから！！///』
て「いいからほら…」
Aが恐る恐る横になったのを確認すると、てつやは馬乗りになり、そのままAの襟のボタンを２つ外して首もとをさらけ出す。真っ白な肌が部屋の明かりに照らされて、艶かしい。
『…恥ずかしいよ//』
て「A…怖い？？」
『怖くない…よ』
て「嘘…震えてるよ…消毒だけしたら終わるから」
てつやはAの髪を優しく撫でると、首もとに顔を近づけてペロペロと舐めだした。
『っ…！？///く、くすぐったい！///』
て「我慢して…聞こえちゃうよ」
『んんっ//』
て「よし、もう大丈夫。浄化された。リーには後でちゃんと言っておくから」
『あ、ありがとう…//』
て「あ、その指輪、どしたの？？」
ノットに貰った指輪だ。別に隠してたわけじゃないけれど、言うタイミングが無かっただけだ。
『これね、ノットが次会うときまで持っててって…』
また悩みの種が芽生えた音がした。
て「…A、もう俺から離れちゃダメ。何処に行くにも一緒！いい？？」
思わぬ束縛に困惑してしまう。
て「…言い過ぎた、ごめん。でも心配なんだよ…Aが…。」
『てつや…』
ドアの外からフレッド達の声が近付いてくる。
て「今日はもうおやすみ。また明日ね…」
『うん、おやすみなさい…』
Aは、すれ違うフレッド達におやすみを言い、部屋に戻った。
ーーーー消し去る毒、芽生える毒。
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作者名：MAI(._.) | 作成日時：2019年7月7日 21時
