異世界姫と異世界王子 (ページ24)

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多方面の問題。ページ24

リ「ごめんって、A、機嫌直してよ」

『知らない！！』

リ「今度、バタービール奢るからさ、どう？？」

『う…(実を言うとこないだ初めて飲んだバタービールの味、全然覚えてないんだよな…)
わかった！約束だよ！』

リ「まじ！やった！Aとデート！！」

ああ、なんか策略にハマった気がするけど、気のせいと言うことにしておこう…。

フ「やあやあ、諸君、ずいぶん仲良しになったようだね」

いつの間にかみんな帰ってきたようだ。帽子やマフラーに雪がたっぷりついている。てつやはくしゃみが止まらないようだ。

『あ、みんなお帰りなさい』

フ「聞いたかジョージ、てつや…愛しの姫からのお帰りなさいだぜ？」

て「舞、大丈夫だった？リーに何もされなかった？？」

『え！うん、大丈夫だよ！！ねえ、リー？？』

リ「さあ、どうだろうね？」

て「おまっ、どういう意味だよ！！！」

てつやはリーのネクタイを掴み今にも一発触発の雰囲気だ。

フ「落ち着けてつや君、俺らだって殴りたい気持ちは山々だが…証拠がない」

て「くっ…」

てつやはリーのネクタイを離すと、Aに向き直り、溜め息を吐いた。どうしてAを一人にしてしまったんだろうという後悔が溢れ出ている。

『そうだ！！てつや！大事な話があるの！！ちょっと来て！』

て「えっ！お、おう！！(なにこれ俺告られるの！？！？！？急展開なの！？！？)」

二人は談話室を出て、てつや達の部屋に入った。

『てつや！私、重大なことに気付いたの…』

て「…(うんうん！俺のことが好きって気持ちに気付いたんだね…)」

『私達、クリスマスダンスパーティーに着てく衣装がない！！！！』

最初は何を言われたか理解出来なかった。徐々に一文字一文字理解出来ていく…

て「っああああああ！！！！！！！！(忘れてたぁぁあああ！！！！けど複雑ぅうううっ！！！！)」

『うるさい！どうしよう！！』

て「ごめ！どうしよう！！てか明後日だよね！？ダンスパーティー…」

ーーーー怒りと焦り。