異世界姫と異世界王子 (ページ23)

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油断大敵。※R-18 ページ23

(やややややばいぃいいいい！！！！かんっっっぜんに、衣装のこと忘れてたぁぁあああ！！！！てつやに相談しないと！！！)

Aは急いでてつや達の部屋に向かったが、てつやの姿が見当たらないので、談話室のソファーで音楽を聴いているリーに聞いてみることにした。

『リー！てつやどこに行ったか知らない！？』

結構大きめの声で言ったのだけど、全然聞こえてないようだ。

『ねぇ！！リーー！！！くそぅ、だめか…こうなったら』

Aはリーの隣に座ってヘッドホンを外すことにした。

『ねぇ、リー？？聞こえてる？』

リ「俺の音楽の時間を邪魔するなんて、勇気あるね、お嬢さん？？」

リーは、ヘッドホンを外したAの手を掴み、自分の方に引き寄せた。

『ちょっ…！？///』

リ「くくっ…真っ赤だよ、顔」

『もう！！//からかわないで！！』

リーのいつもとは違う雰囲気に心臓が飛び出そうになるのを抑え、なんとか体勢を持ち直す。

リ「からかってなんかないさ、んで、俺の音楽の時間を邪魔してまで何を聞きたかったの？？」

『あ、えっと…てつや知らない？』

リ「ほーう…そんなくだらない質問だったの？いい度胸じゃん？」

今度はソファーに押し倒されてしまう。

『ばかばかばかっ！！！//誰か来たらどーすんのよ！！！//』

リ「そんな心配してる場合？」

『なんていうか、リーは時々ほんとにスリザリンよね…』

リ「よく言われるよ、お褒めの言葉ありがとう」

そう言ってる間にもリーの顔はだんだんと近付いてくる。

『ねぇ、リーってば…！//』

リ「良いねぇ、俺の名前もっと呼んでよ」

『なっ///』

リーはAの首筋にキスをすると、一切れの羊皮紙をAのおでこにペチッと貼り付けた。

『！？！？/////
えっ…なにこれ…？』

羊皮紙にはこう書かれていた。

Aへーー
フレッドとジョージと、雪合戦してきます！
寒くなったら戻ります！
てつやよりーー

『ちょっと！！！最初から預かってたなら、すぐ渡してよね！！//』

リ「くくっ、それじゃあつまんねーだろ？？
それに、Aとちゃんと話したかったってのもある」

『だったらもっと、こう…普通に会話でいいじゃない！！//』

リ「元はと言えば、Aがヘッドホンを外したからだろ？」

『だ、だって、全然聞こえてないから…』

リ「聞こえてたぜ？？」

『リーの意地悪ーーーーーっ！！！』

ーーーー王様実況者。