異世界姫と異世界王子 (ページ21)

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蛇の助言。ページ21

ホグズミートのゾンコの店の前を通りすぎようとした時だった、聞き覚えのある声に呼び止められた

『ノット…くん？』

ノ「ノットでいいよ…さっきはどうも。一人で買い物？」

『ちょっと、散歩！なんだか急にみんなに言い寄られてびっくりしちゃって、逃げて来ちゃった…』

ノ「ああ、なるほどね…君はもう少し、気を付けたほうがいいよ」

すると、急に抱き寄せられ、耳元で囁かれた。

ノ「君、つけられてるよ、アイツあそこから隠れてずっとこっちを睨んでる」

『え…嘘…』

Aを離したノットは、今からデートしないか、と誘ってくれた。きっと彼なりの優しさなのだろう。

『ありがとう、ノット…』

友達に今からデートだから、また後で。と断りをいれて、Aに向き直った。

「A、バタービールは好き？？」

『実はまだ飲んだことないの！飲んでみたい！』

きっとUSJのとは全然違うんだろうな…そんなことを思っていると…

ノ「よし、じゃあ行こうか、お嬢さん」

ノットは恭しくAの手を取り、エスコートした。

『…！//…ノットって紳士的なんだね」

ノ「そう？こういう事をするのは、Aにだけだよ」

『…//』

そこから沈黙になってしまい、とうとう三本の箒の前に着いた。

ノ「うん、アイツはついてきてないな…。中に入ろうか…」

『うん…』

？「あら、いらっしゃい、ノットね？そちらの可愛いお嬢さんは？」

ノ「Aだよ、新しく来た子」

？「あら、噂に聞いていた子ね！日本から遥々来たんですってね！私はここの主人、ロスメルタよ、よろしくねA」

『ロスメルタさん、よろしくです』

マダム・ロスメルタはAに日本についていろいろ聞きたがったが、ノットが丁寧にお断りし、ロスメルタからひっぺがした。ハリーやロンは此処にもいないようだ。きっと透明マントで何処かに隠れているのかも知れない。それか必要の部屋かな？？

ノ「おーい、聞いてるか？」

『はっ！ごめんごめん！なんだっけ？』

ノットは片方の眉を上げて、もう一度提案した。

ノ「2階に行かないか？人目を気にしなくて済む」

『気を使ってくれてありがとう…ノット』

ーーーー紳士な蛇と。