異世界姫と異世界王子 (ページ19)

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勇敢で狡猾な。ページ19

て「A！！一番に言わせてくれ！
その…俺と一緒にダンスパーティーで踊って欲しい！！」

フ「てつや！ずるいぞ！！
俺と踊ろうぜ！子猫ちゃん」

ジ「いいや、俺と踊るよな？プリンセス」

リ「俺と踊ってもいいんだぜー？お嬢さん」

てつや、フレッド、ジョージ、リーが立ちはだかる。

『あ、あの///えと…』

Aはどうしていいかわからず、ハーマイオニーの後ろに隠れる。

『ねえ、なんで私なの？他にも女の子いっぱいいるじゃない…？？』

て「俺は、A以外ありえない！」

『…！//』

てつやの真っ直ぐな言葉が突き刺さった。

ハー「ねぇ、A…言いにくいんだけど、外に貴女のための列が出来ているの…他の寮の男子よ…」

『は、はい…？』

恐る恐る肖像画の入り口を出る…

すると、見知った顔がまず目に飛び込んできた。あとは会ったこともない人達だ。

ド「A！！やっと出てきてくれた！クリスマスは僕と一緒に踊ってくれないか…？？その、嫌じゃなかったら…」

プラチナブロンドの髪を掻き上げて、スマートに手を差し出す仕草にドキリとさせられる。

『ドラコ…』

ノ「やあ、A、話すのは初めてだね、僕はセオドール・ノット。良かったら僕と、踊ってくれないかな？？ドラコなんかより僕の方が踊れるぜ？？」

ド「おい！ノット！」

『あー…初めまして、ノット…』

ザ「ザビニだ、俺と踊ってくれないかな？」

「僕はアーニー・マクミランだ、よろしく、A。みんなと同じでダンスのお誘いに来たんだ」

「A、初めましてだね、アンソニー・ゴールドスタイン。お見知りおきを。僕も皆と同じだよ」

Aは、いっぺんに挨拶されて固まってしまっていた。アンソニー・ゴールドスタインがファンタスティック・ビーストのティナ・ゴールドスタイン、クイニー・ゴールドスタインの遠い親戚だということだけが、頭の中でぐるぐる回っていた。

て「おい！おまえらAが困ってるだろ！散れ散れ！」

てつやが、みんなを追い払うのに必死になっている間、Aは考えを巡らせた…どうにか平和に解決できる方法はないものか…。

ーーーー掌で踊る。