異世界姫と異世界王子 (ページ2)

今日:25 hit、昨日:0 hit、合計:1,810 hit

君との出逢い。ページ2

『んん…あれ？？ここどこ？？』

「痛っ！ね、ねぇ！そこに誰かいる！？」

知らない男の人の声がする。けれど真っ暗で何も見えない

『います、けど…そちらは誰ですか？？…というかここは何処ですか？？』

「あの！おれは、てつや！んで、俺も同じこと聞こうとしてた…」

『…私は、Aです』

手がかりは掴めなかったけど、お互いの名前だけは知れた。これでこれからなんて呼べばいいか迷わなくて済む

て「Aちゃん！あの、スマホとか持ってたりしない…？俺の充電切れちゃってて…」

『あ、そっか！そうですよね』

ごそごそとポケットのあるであろう場所を探す、ポケットのある服を着ているかすら解らないが
それでもあれば無機質な硬い感触でわかるはずだ

『あ、あったかも』

て「おお！！これで灯りが！」

取り出して見る、真っ暗でよく解らないが、このかたちはスマートフォン…
脇にボタンだってある、これのどれかを押せば今に画面が明るくなって…

『つ、ついた！』

て「やりぃ！あ、Aちゃんの顔見れた！」

『なんだか、お互いの顔を見れただけで少し落ち着いた気がしますね』

て「ほんとね！心細かったもん…俺ずーっと向こうの方から手探りで四つん這いで来たの。何かにぶつかるまで進もうと思って…そしたら君の声がした！」

『それは辛かったですね…私は目が覚めたら此処にいて、近くから貴方の声がした！』

て「君が寂しい想いしなかかっただけ良かった…」

『…私たち初対面なのに、不思議ですね。
目覚めて最初に会ったのが貴方で良かった』

て「…なんか、照れるな//」

『って！あーーー！！
充電があと10%しかないーーー！！』

ーーー暗闇で出逢ったのはオレンジ色の人。