【募集企画】東方幻想記録物語 23巻 (ページ31)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:4,774 hit

聞き込み調査　神樂ページ31

「―何かを知っていそうな者という事で私の元に来たのは賢明だけど」

玉座に腰かけるレミリアは、半ば呆れた様子でため息を吐いた。

「…こんな状態の世界でいつもと同じように振舞うって…あんた、ほんとに神経が図太いわね」

「クソ神共の無茶振りにいつもいつも付き合わされてんだから、こんなんで怯んでちゃやってらんないわよ。…で本題だけど、レミリアあんた何か知らない？」

「…あー」

真剣な眼差しでこちらを見つめてくる神樂。その視線から気まずそうに眼を逸らし、レミリアは口を開く。

「…謝ってやらない事も無いけど、何も知らないわよ私は。むしろ驚いたのよ、急に魔力がおかしくなったりして」

「え、マジ？…じゃああんたの方かな…」
「私も違いますよ」

そう言って神樂は部屋の中に立っていた咲夜の方を向くが、咲夜はやれやれといった感じで首を横に振った。

「えぇぇ、あんたも違うの？あんたが能力使うと世界がモノクロになるらしいし、てっきりあんたの仕業かと思ってたんだけど…外れかぁ」

「まず仮に私が異変を起こしたとして、何のためによ。それにどうせ異変を起こすならこんなしょうもない(・・・・・・・)内容じゃなくてもっと盛大にやりますわ」

「ちょっと咲夜、あんたのヤバさの片鱗が見え隠れしてるからそこまでにしなさい」

笑顔で異変を馬鹿にし、それに加えて結構恐ろしい事を言う咲夜にレミリアが突っ込みを飛ばし、それに対して咲夜はふふと笑う。世界がモノクロになり能力が使えなくなっても尚、二人のやりとりは変わらなかった。

「とりあえずは協力ありがとう。別の所行くわ」
「え、紅魔館(うち)以外にどこか見立てがあるの？」
「おん。まぁ、とはいえ賢者ですら巻き込まれてるらしいし…道中でも気を引き締めていくけどね」

それだけ言って、神樂は玉座の間から出て行った。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
紅魔館に住む子を持っている方がいましたら、良ければ神樂と会わせてくださると助かります…！(出来ればで良いですが)