マ ー メ イ ド 【倉】

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-大倉SIDE-




何で俺はあのとき断らんかったん？



美咲の誘い。





Aのあの顔…めっちゃ悲しそうやった。





忠「くっそぉ…」


早「アンタ馬鹿？」


忠「うぉっ!?」




早百合ちゃん…いつのまに…




あれ？




忠「Aは…？」


早「購買行った」


忠「そうなんや…」




早百合ちゃんは俺をずっと睨む。




早「自業自得だからね」


忠「え？」


早「アンタ自身が断ってれば、Aを悲しませる事は無かったんだから」


忠「分かってるし…」




分かってるよ、そんなん…。






早「2人で行きなよ？」


忠「…へ？」


早「自分で言ったんだからね？2人で行こうって」


忠「せやけど…美咲も来るって言うてるし…」


早「断ればいいじゃん」





断るっつってもなぁ…美咲は頑固やからなぁ。



絶対折れへんな。




早「はい、言ってくる」


忠「…え、今行くん!?」


早「当たり前でしょ」




俺は渋々、美咲のクラスへと足を進めた。




忠「美咲ぃ…？」


美「忠義ぃ!!どうしたの？」


忠「あー、放課後の事なんやけど…」





そう言うと、美咲の眉間にシワが寄った。



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み、美咲さん？

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