日曜日 ページ3
「いいでしょ。4p対戦可能のその名も『大乱闘スマッシュブラザーズ』」
「フツー」
佳奈の言葉を無視して、貯金で買ったマイクや録画ソフト、コード、偽トロピクチャーを用意する。
「セットするから待ってて！」
「うん。ねぇ、録画したら、私達はなにすればいいのさ」
「さぁ？普通に、ゲームしながら喋ればいいんじゃない？」
機材は買ったものの、どうすれば有名になれるかなんて知らない。
とりあえずゆるーく始める。
「録画するよー。マイクもうちょっと近付けて」
「はーい」
ポチ。
録画ボタンを押し、ゆるーく喋る。
「初めまして、えっーと、グループ名とか、どうする？」
「はぁ、決めてないのかい」
「頭文字とか、イニシャルとか」
「それはオシャレだね！」
「有りがちっちゃ有りがちだけどね」
友は紙を取り出し、字を書いた。
『KUK◯N(ケイユーケイマルエヌ)略してK○(ケーマル)』
「どう？◯の意味は、ナルちゃんはたまにしかこれないから」
「なるほど」
「じゃあこれでいっか」
「KUK○Nのリーダー、コノ！」
「最年長、ユーです」
「えっと、あ、私、カナです」
「ナルでーす」
始まりはなるべく意識したつもりだが、素人感満載。おまけに、コノの声は音割れしている。
そして、細かい作業が苦手なコノは、エンコードをミスり、手抜きの編集でこんな動画を投稿した。
【実況】大乱闘スマッシュシスターズ【Part1】
初めまして、KUK○Nです。がんばりました。
1P コノ
2P ユー
3P カナ
4P ナル
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：m_m_m | 作成日時：2015年9月29日 22時
