決めた事 ページ1
「みんな！ゲーム実況してみようと思うんだけど、どう！？」
好実はわざわざ3人を家に呼び出してこんな事を言い出すので、3人は呆れた顔をしていた。
「いいかい、コノミ。いや、中卒アパート暮らしフリーター」
「ナルちゃん酷いよ！確かにそうだけど！」
「そもそも、それを私達に言ってどうするわけ」
好実はよくぞ聞いてくれたと立ち上がり腰に手を当てた。
それでも少し恥ずかしくなったのかクッションに座ってこう言った。
「手伝ってほしいな〜って思って」
「手伝うって、実況を？」
呆れた顔が少し怒ったような、困ったような顔に変わった気がした。
「強要はしない。でも、私、ゲームもゲーム実況も本当に好きなんだ。
だけど、私ってポンコツだし、一人じゃなんにもできないからさ。」
「確かにポンコツだよね。」
佳奈の言葉がぐさっと刺さったが、それでも自覚していた。
「だから、みんなに手伝って欲しいの！
ほら、ユーちゃんはVOCALOIDだって使えるし、msspみたいになれるかも！
あとは、ナルちゃんはイラストで・・・カナちゃんは頭いいし！」
その言葉に、ユーは動かされた。
「・・・私は応援するよ。いや、手伝う。」
「ありがとう！さすがイケメン！」
「はは・・・」
友はmsspの曲が好きで、よく聞いていた。
「カナちゃんとナルちゃんはどう？」
佳奈と成海は顔を見合わせた。
「・・・」
「私、学校があるし・・・」
「本当は応援したいけどさぁ、親がね」
「もう、やっぱり2人ともやりたいんじゃん！
そんなんじゃダメだよ。ほら、ママに相談しな！
私のせいにしていいから」
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作者名：m_m_m | 作成日時：2015年9月29日 22時
