新人さん ページ19
シ『あの子が？』
貴「同じ高校の後輩だよ！」
マサイがお風呂に入っている間、私はシルクに電話をかけていた。
夢凪ちゃんのこと、思い出したから。
あの子は高校生の頃、ずっとマサイが好きだったんだ。
何度も何度もマサイに告白してた。
私にしつこく『マサイと別れて』って言ってきてたんだ。
貴「本当の名前は知らない。でも絶対そうなの！」
シ『まだマサイが好きで追いかけて来たって？』
貴「分かんない...」
あの子は、私がマサイと付き合ってからもずっとマサイに告白してた。
まだマサイのことが好きなの？
〜♪
貴「わっ...あ、」
シ『どした？』
マサイのスマホが鳴った。
夢凪ちゃんからの電話だ。
貴「ねぇシルク、夢凪ちゃんから電話かかってきたよ」
シ『マサイにか』
貴「ねぇどうしよう...」
シ『出てみたら？マサイ狙ってんなら意味ないですよって』
貴「わかった...絶対シルク通話切らないでね」
シ『わかってるよ笑』
恐る恐るマサイのスマホに手を伸ばす。
貴「...出るね」
シ『頑張れ』
通話ボタンを押した。
シルクにも聞こえるように、スピーカーにして。
夢『あ、マサイさん出てくれた！お疲れ様です！』
貴「...私マサイじゃないよ...マサイは今ここにいないから」
夢『Aさん...？あれ、本当に彼女だったんだ笑』
夢凪ちゃんは、1人でクスクスと笑った。
動画上での、ビジネスカップルだと思っていたらしい。
夢『...あのぉ、マサイさんって何か弱みでも握られてるんですか？』
貴「弱み...？」
夢『だってマサイさんとあなたが付き合うのって、おかしくないですかぁ？』
貴「...私たちはお互い好きで」
夢『本当に好き同士だといいですけど笑』
貴「っ...」
夢『マサイさんいないならもういいや。じゃ』
貴「ちょっ」
一方的に通話を切られる。
やっぱりマサイ目当てだったんだ。
シ『あいつやべぇな』
貴「...私どうしたらいい？」
このままいつも通り過ごしてたら、マサイの彼女じゃいられなくなる？
そんなの嫌だ。
シ『俺が絶対お前らのこと別れさせねぇから』
貴「シルク...」
シ『大丈夫。とりあえずAは今の通話履歴消しとけ』
貴「わかった...」
本当はだめだって分かってる。
彼女の座を奪われたくないがために、勝手に話して勝手にその証拠を消すなんて。
シ『マサイにはまだあの子のこと言うな』
マサイの顔、見れないよ...。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 172人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
眠井 ぐう(プロフ) - りんごさん» はい！プレッシャーではないですが、期待しています！ (2018年3月10日 1時) (
レス) id: 8fac0b9f0e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 眠井 ぐうさん» 今のところ予定はないですが、いつか掛け持ちもしてみたいなと思っているので、その時はぜひよろしくお願いしますね！ (2018年3月10日 0時) (レス) id: 552720d667 (このIDを非表示/違反報告)
眠井 ぐう(プロフ) - りんごさん» レスありがとうございます！！ はい！別の作品がもし出来たら、そちらの方も読まさせてもらいます！！ (2018年3月9日 7時) (レス) id: 8fac0b9f0e (このIDを非表示/違反報告)
りんご - こころさん» ありがとうございます！これからももっともっと頑張りますね！ (2018年3月9日 0時) (レス) id: 552720d667 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ユウカさん» ありがとうございます！これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします！ (2018年3月9日 0時) (レス) id: 552720d667 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りんご | 作成日時：2018年2月17日 18時
