麦わら一味の美少女天使７ (ページ3)

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ある日Aは夢を見ていた

それは、10歳頃の自分の夢

昔の事は忘れたくても、こうやってたまに夢を見てしまう

少し泣いただけで、運ぶのをサボっただけで、殺されていく友達

その当時の自分の目に写った事が鮮明に夢の中に出てくる

怖くて悲しくて夢の中で座り込んでしまう自分

ゾロ「、、、？」
Aを抱きしめて寝ているゾロは何か違和感を感じ目を覚ます

すると自分の腕の中で寝ているAが苦しそうな声を出しながら寝ている

悪い夢でも見ているのだろうか

ゾロ「、、A、起きろ」
少し心配になり上半身を起こして寝ているAの肩を揺らすゾロ

『、、、、ハァ、、ハァ』
Aはまだ起きないが先程より苦しそうな声を出す

ゾロ「A！」
少し大きな声を出しAの肩を揺らす

『、、、？』
やっとAが目を覚ます

ゾロ「どうしたんだ、大丈夫か？」

『、、、、ここ、どこ、、？』
夢と現実の境目がまだ分かっていないA
その大きな目には涙が溜まっている
何度か瞬きをする内に涙が頬を伝う

ゾロはAの背中に手を回し上半身を起こさせ、
自分のTシャツでAの涙を吹く

ゾロ「落ち着け、ここは船だ、サニー号だ」

『、、、、、怖かった、、』
Aはそう言ってうーちゃんを抱きしめるA

ゾロ「、、、大丈夫か」
Aの背中をさするゾロはAが小刻みに震えていることに気づく

『昔の夢、、みちゃった、、、』

ゾロ「苦しそうだったぞ」

『ごめんね、起こしちゃって、、』

ゾロ「気にしなくていい」
ゾロはずっとAの背中をさする

少しするとAの震えは収まる

ゾロ「落ち着いたか」

『、、、うん』

ゾロ「もう1回寝れるか？」

『、、ねたくない、』
イヤイヤ、と首を横に振るA

ゾロ「でも寝ねぇと体壊すぞ」

『やだ、寝ない、、』
Aは三角座りのまま動かない

寝ないと言いつつ少し眠そうにしているA

ゾロ「、、」
ぐい、とAを引っ張り先程と同じように自分の腕の中に収める

『寝ないもん』
Aはゾロが自分を寝かせようとしている事に気づき不貞腐れる

ゾロ「寝転がってたら寝れんだろ」
そう言ってAの背中をぽんぽん、とリズム良く叩くゾロ

『、、、、！』
Aは遠い昔、母親に同じ事をしてもらって寝ていた記憶が蘇る