恋愛偏差値〇〇です！【問答打】

続き ページ10

「はぁ･･･、疲れたなぁ」(ボソッ)
山本がソファにもたれかかりながら、呟いた。
最近、山本君はTV出演などで忙しくしていて、残業が多そうなんだよね･･･。午前にTV出演、午後に仕事･･･そりゃ疲れもするよね。
「大丈夫か？山本」
私が何か飲み物を淹れてってあげようか、と思ったその時、川上が山本へと話しかけていた。
「川上さぁん･･･、全然大丈夫じゃないですよぉ･･･」
「まぁ、そうやろな
見てたらわかるわ笑」
そう言った川上は、疲れ切った山本の隣に座り、自分のパソコンを起動させた。
「山本の仕事、少し手伝うよ
俺、今日はあと帰るだけだったし」
「わぁ〜、ありがとうございます！
凄く助かります！」
･･･あの川上が、仕事を手伝ってる？！
伊沢がこの前、川上に手伝いを要求しても全く相手にしてくれなかったのに。ていうか、伊沢に限らず他の人の仕事を手伝ってるところを見たことがないし･･･。
これはレアものなのか･･･？

暫く山本と川上が仕事をしていると、こうちゃんがマグカップをもって入ってきた。
「どうですか、仕事は」
「川上さんのお陰で、なんとか終わりそうだよ」
「それなら良かったですね！」
と机に３つのマグカップを置きながら、こうちゃんと山本は話していた。
「そういえば、こうちゃんこれって･･･」
「ココアです、コーヒーだと眠れなくなったりするんで」
「わぁ、ありがと〜！」
･･･贔屓がすごい。
前に私がこうちゃんに飲み物頂戴、って言って貰ったの、ペットボトルのお茶だったぞ！しかも、200mlの小さい方･･･。
それなのに、山本にはココアを淹れてあげるって、何？私、嫌われてたりする？
しかもこの後、中々外食にも行きたがらない川上が、これ終わったらファミレス行こうか、なんて言うからもっと驚きました。

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