続き ページ7
「･･･ねぇ、山本
俺、そんなに頼りないの？」
そう、須貝さんはあり得ない程、小さな声で言った。突然言われた事だったし、頭もあまり回っていなかったため、僕は何も喋ることが出来なかった。
「山本、今日一日調子悪かったよね？
皆、気づいてたもん」
･･･バレてたんだ。やっぱり、側から見ても相当酷かったんだな、と他人事のように思う。
「それで、俺思ってたんだ
山本に体調が悪かったのを言って貰えないほど、俺は頼りないのかなって･･･」
「･･･！」
「元々、山本が人に相談してくれる人じゃ無いことは知ってたけど、やっぱりひとつも相談してくれないと、そういうことも考えちゃってさ･･･」
段々と須貝さんの握る手の力がが強くなる。
「ち、違いますっ！」
僕はすぐに否定した。ここまで大きな声が出るとは思っていなくて、自分でもちょっと驚いてるけど今はそれどころではない。
「僕は、須貝さんが心配してくれることが凄く、嬉しかった･･･！
･･･でも、それにずっと甘えてしまうのは違う気がしてしまったんです
だから、須貝さんに相談とかしなかったのは、僕の私事で･･･」
上手く言葉が繋げられず、僕はわかりやすく慌てながら話した。
すると、須貝さんは急に僕の頭を勢いよく撫でた後、太陽のように明るく、優しく笑った。
「そっか･･･
俺、山本に嫌われてるんじゃないかって思ったけど･･･、安心した」
嫌うことなんてないのにな、絶対に。
「･･･でもさ、俺の事沢山頼ってくれて良いんだよ？
俺は、山本に頼られたいの
山本が困ってたら助けてあげたいんだ
だから･･･、なんでもひとりで解決しようとしないで」
それが恋人ってもんじゃない？と言ってもう一度頭を撫でられる。今度の撫で方は優しかった。
･･･そっか、僕勘違いしてたんだ。恋人に迷惑をかけてはいけないと思ってたけど、そんな事なかったんだ。
･･･なら
「あの、須貝さん！」
僕は、扉から出て行ってしまいそうな須貝さんを呼び止めた。
「･･･や、やっぱりお粥、食べさせてもらっても、いい･･･ですか？」
･･･須貝さんが言うなら、甘えてみてもいいよね。
だってそれが･･･恋人ってもんなんでしょ？
ｰｰｰ
初リクエスト、ありがとうございます！
でもよくよく考えたら、これリクエストに沿ってるのかな･･･？
もしなんか違うってなってたら、ごめんなさい･･･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらうでぃー(プロフ) - ひなたさん» 返信、遅くなってしまい申し訳ありません。私側で確認出来る限り、誤字の部分を全て修正致しました。他にも訂正すべき箇所があれば、お手数ですが返信頂けると幸いです。ご指摘、有難う御座いました。 (3月24日 13時) (
レス) id: 1007d12799 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 川上さんは拓郎ではなく、拓朗だと思います。 (3月18日 9時) (レス) @page35 id: c66818dc58 (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - 夜月さん» コメント、有難う御座います！これからも沢山のymmtさん受けを書いていくつもりなので、更新頑張ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e07eaafdfa (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 初コメ失礼します！ymmtさん受けあんまりないんで凄い心の栄養？にさせてもらってます！本当にありがとうございます。更新頑張ってください！ (2021年7月13日 21時) (レス) id: 620ac4f00e (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» そう言って頂き、有難うございます！兄弟ならではの距離感にこだわったので、そこが伝わっていてくれたら嬉しいです！ (2021年7月7日 21時) (レス) id: e07eaafdfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらうでぃー | 作成日時：2021年5月22日 17時
