続き ページ44
ymmt side
「ふぁぁ･･･、よく寝た。＿＿＿＿あれ？」
カーテンから入ってくる日差しを浴びながら、僕はベッドから起き上がる。なんか狭いな･･･、と思って隣を見ると、そこにはスヤスヤと気持ちよさそうに寝る、川上さんの姿が。
･･･あれれ、オカシイよ？川上さんが僕のベッドで寝ているよ？
もぉ、間違えちゃって〜。
しょうがない人だな〜と、川上さんを起こそうとした時、僕は自分である勘違いをしていることに気がついた。
･･･ここ、僕の部屋じゃないじゃん。川上さんの部屋だ。
えぇ、ちょっと待ってよ？！なんで僕、この部屋に･･･。
自分がやった理由について、昨日までの記憶を掘り起こす。
えーと、確か昨日は、川上さんが恋しくなっちゃって、パーカーとベッド被って温もりとか感じてたら、そのまま寝ちゃって･･･。
あ、もう判明しちゃったよ。
そうだよ、僕少しその状態で寝たら早く起きて、自分の部屋行こうと思ってたけど、そのまま気持ちよくて寝ちゃったんだ･･･。
もしかしたら、川上さんにも迷惑かけちゃったかも。全然、寝た後の記憶ないけど。
「川上さーん、起きてくださーい･･･」(ボソ)
川上さんがいきなり大きな声で起こされるのが苦手なタイプなので、小さな声で優しく起こす。
すると、意外と早く目を開けた。「ん･･･、山本か。もう朝･･･？」
「はい、もう朝ですよ〜笑」
動画内でのクールな川上さんとは打って変わって、凄くふんわりした様子の川上さん。寝癖がピョコンとついているのが、可愛らしい。
「おはよう、山本」(ニコッ)
「･･･ッ！お、おはようございます///」
くっ、その後の優しい笑顔は反則ですよ･･･。可愛すぎますもん･･･///
「･･･ん？なんか、顔赤ない？」
「だ、だって寝起きの川上さんが、可愛すぎて･･･///」
僕がそう言うと、何故か川上さんは大きなため息を吐いた。
ん？僕なんか変なこと言っちゃった？
「お前なぁ･･･、」
川上さんはそこで言葉を止めると、グイと顔を近づけてきて、こう言った。
「＿＿＿＿山本の方がもっと可愛いで？」
「･･･なっ///」
顔がさらに真っ赤になるのがわかる。そんなイケボ×真剣な顔×甘い言葉で言われたら、そりゃこんなことになるわ！
「･･･そ、そんなこと、無いでs･･･」
「山本、昨日の出来事覚えてる？」
僕の言葉を遮って、川上さんは僕に聞いた。やはり、何かやってしまったのだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くらうでぃー(プロフ) - ひなたさん» 返信、遅くなってしまい申し訳ありません。私側で確認出来る限り、誤字の部分を全て修正致しました。他にも訂正すべき箇所があれば、お手数ですが返信頂けると幸いです。ご指摘、有難う御座いました。 (3月24日 13時) (
レス) id: 1007d12799 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 川上さんは拓郎ではなく、拓朗だと思います。 (3月18日 9時) (レス) @page35 id: c66818dc58 (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - 夜月さん» コメント、有難う御座います！これからも沢山のymmtさん受けを書いていくつもりなので、更新頑張ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e07eaafdfa (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 初コメ失礼します！ymmtさん受けあんまりないんで凄い心の栄養？にさせてもらってます！本当にありがとうございます。更新頑張ってください！ (2021年7月13日 21時) (レス) id: 620ac4f00e (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» そう言って頂き、有難うございます！兄弟ならではの距離感にこだわったので、そこが伝わっていてくれたら嬉しいです！ (2021年7月7日 21時) (レス) id: e07eaafdfa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらうでぃー | 作成日時：2021年5月22日 17時
