続き ページ41
それは僕だってわかってる。疲れるような重労働が最近は多くなった。生徒会の仕事は、花壇の整備とかも含まれてるし。
「でも、それを言ったらにぃに達だって･･･」
「･･･俺らは、適度に休憩してるからいいの。
でも祥彰はいつ休憩してる？何時間してる？」
「それは･･･」
正直、ここ最近は休憩した記憶がない。
何かあればすぐ仕事。家に帰ってきたら勉強。これが当たり前になってたから･･･。
「･･･俺たちは祥彰の体を心配してるんだ」
「うん、祥彰が元気じゃないと、こっちだって辛いからさ」
「もっと、自分の体を大事にして欲しいな」
駿貴にぃ、拓哉にぃ、拳にぃからそんな言葉の嵐を受ける。
でもさ、それで頼まれた仕事を断ったら、皆からの信頼は･･･。
「＿＿＿＿俺らは、別に祥彰に全部の仕事を断れとは言ってないよ
ただ、受ける仕事は考えた方がいいよ、ってこと」
「それに、断っても祥彰が築き上げてきた信頼は、そう簡単に崩れへんし」
「そうだよ、誰だって祥彰が頑張ってるってことは知ってるから！」
拓司にぃも、拓朗にぃも、こうちゃんもそう言ってくれる。
「･･･っ」
気づけば涙が溢れてくる。
それを見た拳にぃは、僕の頭を撫でてくれる。それが、より暖かくてさらに涙がこぼれ落ちてくる。
そっか、僕泣けちゃうほどに追い詰められてたんだ。辛かったんだ、逃げたかったんだ。
皆から貰ったありがとう、は凄く嬉しいけど僕が近頃欲しかったのは、逃げることを後押ししてくれる言葉だったのかもしれない。
「僕っ、僕･･･、ずっと、つらくて･･･」
「うん」
「断ろうと思ってもっ、信頼が無くなったら、って思うと、怖、くて･･･」
「うん、よく頑張ったね」
「＿＿＿＿でも、もう断ってもいいんだよ
嫌なものは、嫌って言っていいんだよ」
みんながくれたその言葉は、僕に心にとても響いた。そうだよね、嫌なものは嫌だって言っていいんだよね。
「万が一、それで何か言われても俺たちがずっとそばに居るからさ」
「安心しなさ〜い」
そう言いながら、にぃに達は僕の頭をぐしゃぐしゃにするように撫でる。
「さ！じゃあ気を取り直して、パーティーの続きだ！
俺らが作ったケーキもあるぜ！」
拓司にぃは立ち上がって、台所へと行く。
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くらうでぃー(プロフ) - ひなたさん» 返信、遅くなってしまい申し訳ありません。私側で確認出来る限り、誤字の部分を全て修正致しました。他にも訂正すべき箇所があれば、お手数ですが返信頂けると幸いです。ご指摘、有難う御座いました。 (3月24日 13時) (
レス) id: 1007d12799 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 川上さんは拓郎ではなく、拓朗だと思います。 (3月18日 9時) (レス) @page35 id: c66818dc58 (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - 夜月さん» コメント、有難う御座います！これからも沢山のymmtさん受けを書いていくつもりなので、更新頑張ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e07eaafdfa (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 初コメ失礼します！ymmtさん受けあんまりないんで凄い心の栄養？にさせてもらってます！本当にありがとうございます。更新頑張ってください！ (2021年7月13日 21時) (レス) id: 620ac4f00e (このIDを非表示/違反報告)
くらうでぃー(プロフ) - れいにぃ〜。さん» そう言って頂き、有難うございます！兄弟ならではの距離感にこだわったので、そこが伝わっていてくれたら嬉しいです！ (2021年7月7日 21時) (レス) id: e07eaafdfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらうでぃー | 作成日時：2021年5月22日 17時
