彼は初めて「優しさ」を知りました。 (ページ10)

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入部ページ10

日向side

昨日のAはずっとおかしかった。

話したいことがあってAの所に行こうとしてもすぐに逃げて行くし、

帰りに今日は見学来ないかって誘おうと思ったらそれよりも先に帰ってしまった。

だから今日こそは部活の話をするんだ！！

そのために！！俺は今下駄箱の前で待ち伏せをしている！！

『……』

来た！！！

日「A！！」

『うわっ！？あ、翔陽、、、』

日「おはよ！！A、なんか大丈夫？？昨日から元気ないけど」

『いやいや、全然元気！ほら！！』

そう言って両手を広げて見せたから俺は抱きついた。

確かに昨日よりはまだ元気そうだった。けどまだ恐怖の感情みたいな違和感はある。

日「……本当？ならいいけど、、。なんか困ってることあったら言えよ？？俺たち友達なんだからさ！！」

『…うん。ありがとう。』

……なんでそんな顔するのかな。

Aは笑って言ったけど、やっぱりどこか寂しそうな顔をていた。

『あ！翔陽、僕マネージャーやろっかな。』

日「ほ、本当！？まじで！？」

『うん、、でも僕にできるかわかんないけど……。』

日「大丈夫！！大丈夫だって！！部活の先輩もみんないい人だし！！絶対に大丈夫！！まぁ1年で嫌な奴はいるけど……。」

『あはは。そっか。でも翔陽がいれば安心だね。』

「あぁ！！まぁでも今はあれだけど……。」

『？』

俺は、影山の事とか教頭のカツラぶっ飛ばしたこととか土曜日の3対3の事をAに話しながら向かった。

でも、その間もAの顔は晴れない顔をしていた。