なぁぁん … ! ! ! ページ40
カップに入った紅茶を飲みきった彼女は、一息つくと立ち上がった。
「私はルミナスと申します…今宵は最後のパーティー、このひと時を私達3人で楽しみましょう?」
そう言い片手を胸元に当てニコリと微笑む彼女はルミナスと名乗った。
彼女の金髪は月明かりでキラキラと輝き、とても不愉快極まりなかった。
だが相手は主犯格、ヴィランが大嫌いな光の力を分だんに蓄えている可能性がある。
無闇に先手を取り相手の思う壺に入っては行けない。
「…あら、もしかして御2人ともは先手をお取りしますより、後手の方が御得意なのですか?」
意味の分からない敬語で言ってきたが何となく、理解は出来た。
『…先手も後手もお手の物ですけど…貴女がどう動くか、此方側としてはまだまだ分から無いんですよ…』
そう言い自分は指の爪を鋭利に伸ばし、瞳孔を細めた。
「…ルーファ、後は頼んだよ私は応援が来ないか見張っているから、」
『…なら序でに、ホックもお願いします。』
「あぁ、分かったよ。」
そう言い、マルフィが歩き出すのと同時に自分の片方の手はルミナスの首元へそしてもう一方の手は鋭利になった爪を首元へ突き立てた。
「まぁ…物騒……此れだから、醜く腐りきった化け物に使える悪の狗は嫌いなのよ……」
そう言い、ルミナスがサーベルを鞘から素早く抜き出し、自分の頬を掠めた。
『…ルミナス、だっけ?アンタ相手が自分だけで良かったね、今の言葉マルフィに聞かれてたら…命は無かったよ。』
「あら、貴女は私の言葉を聞いても何も思わないのかしら?」
『…捕らえて、全ての情報を貴女が吐いた後に貴女も…貴女が引き連れていた部下の元へ送ってあげるよ、』
「あら怖い…。」
『はは、良く言いますよ…余裕綽々って言う感じな癖に、ね!!』
自分は一気に間合いへと詰め、ルミナスの腹部へ拳を打つけた。
ルミナスは其れをサーベルで受け止めようとしたが時すでに遅く、まんまと鳩尾に入ってしまった。
「…けほ、少し……甘く見積もり過ぎて居ましたわね……」
『あれ、もしかしてもう余裕無かったりします?嫌ー…やっぱり人間って御口はお達者ですよね。』
そう言い、自分は腹部を抑えるルミナスの髪を鷲掴み持ち上げた。
『…さっき貴女、自分がマスターや他のヴィラン様の手下のなった者を狗と呼び、其れに対して自分がなんとも思わないとお聞きしましたよね?…そんな訳無いだろ、このド屑。』
そう言い自分はルミナスの胸部に蹴りを入れると同時に地面へと倒した。
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作者名:たにしちゃ | 作成日時:2022年9月29日 17時