3人の仲裁人と3人の部下 ページ34
この日は、リクルーティングを行う際に必須人とも言える仲裁人がリクルーティング1週間前にホテルハイタワーに集まった時の話だ。
「其れじゃあ、来年から参加するMs.ヴィーラはシーの方で、Mr.V達の方は変わらず毎年シーでやるんですね、」
「あぁ、私は毎年変わらずシーでやるが…J、君も毎年変わらずランドでやるそうじゃないか。」
Mr.Vの言葉にクスッと怪しく微笑むMr.J。
「全く…なんで私がこんな奴と一緒の場所でワンポイント講座をやらなくちゃ…」
「仕方ないですよ…Ms.ヴィーラ、Jさんの方では人数不足もありますから、」
「ポライトさん!其れ、遠回しに貶してる気がします…!」
「すきゃっーたーちゃん、えーむっぴーが言ってる事は本当の事だから…其れに、貶しだってツッコむから余計に貶しとしか…」
「えーむっぴーじゃありません!!Mr.ポライトです!!」
「すきゃっーたーじゃないです!スキャターです!!」
「あれ〜?そうだったけ?…ま、次からはちゃんとえーむーぴーとすきゃーたって呼ぶから!」
「「全然違うじゃないですか/違います!!」」
と、仲裁人の部下3人が話しているのを見ていたMr.Jはくすくすと笑った。
「…J、敢えて聞かなかったけれど、なんで手下が1人もう来てるのかしら?」
「あぁ、ルーファの事ですか?あの娘なら…」
「マスターヴィランの方が早く行ってきなさい!って言ってたから何だよ〜」
「…だからです、Ms.ヴィーラさん。」
と、言えばヴィーラは納得した。
「其れで、其のルーファは何処に?」
「先刻、ホテルハイタワー内を探検するって言って探検しに行った!」
「えぇ!?其れ、大丈夫なんですか…?」
「多分大丈夫ですよ、猫に帰省本能はちゃんとありますから」
そう言い、ニコリと微笑むMr.JにMr.Jの部下を除いた4人は違う、そう言う意味じゃない…!と、突っ込んでいた。
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作者名:たにしちゃ | 作成日時:2022年9月29日 17時