なぉ ― ん , ページ28
「先ずはリクルーター1人1人をご紹介するに辺り、其の魅力を魅惑のポーズでアピールして貰いましょう。」
Vさんがそう言い、横に捌ける。
さぁ、いよいよ自分達の番だ。
「さぁ、先ず初めにご紹介するのは悪戯には名手なルシファーの手下!!その名も〜…ルーファ!!」
名を呼ばれ、前に出て
『…時として物事を進めるには、他人へ邪魔をすることが必要、自分が起こした悪戯で他人が迷惑しようと……自分は知らないよ、だって自分が前に進むためには、時として相手を蹴落とす必要が有るから、ね。』
そう言い、ニィっと口端を上げればカメラのカシャカシャと言う音が鳴り響く。
『さて、そんな悪戯の名手であるマスターヴィランの手下の自分のポーズ、ちゃんと覚えて言ってね…?スキャターさん。』
「はい!」
スキャターさんに黒猫の縫いぐるみを渡し、
『其れじゃあ、両手を猫の手にして右手は口元、左手は頭の近く、此れが自分のポーズ。』
そう言えば皆は揃って自分と同じポーズを取る。
其の姿にフッ、と鼻で笑う。
「さぁ!其れでは皆様!!続いてやってみましょう!ルーファのポーズー!!さんっはい!!ルーファ〜!」
「さぁ、皆さんルーファのポーズ今一度参りましょう、ルーファのポーズは?」
Vさんに言われポーズを取る自分。
「そう、其のポーズですよ皆さん!しっかり覚えておいてくださいね〜!さぁ、続いてご紹介するのは___」
◊
此後、ヴェールのポーズを取りリクルーティング活動の1つ、ポーズダンスが始まった。
「はい、ルーファ!!」
『自分だよ……って、君達さ…ポーズ取る気、有るの??無いの??』
と、ポーズを取らないゲストに対して話しかける自分にわわわ、と反応するゲストも居れば気にせず写真を撮るゲスト。
…多種多様が過ぎる。
そう思いながらダンスを自分は最後までやった。
◊
結果から言えば、今回ヴェールと行ったリクルーティング活動は成功した。
1人の少女が口元に手を当てながら招待されていたが、其の少女からは微かに悪の力が見えた。
だが、ちゃんとしたヴィランになれるかは分からない。
どっちに転ぶか、と考えながらホテルハイタワーへと入ると
「あ!ルーファ、リクルーティングどうだった?」
『ジャックハートさん、リクルーティングは成功でしたよ、えぇ。』
ジャックハートが出迎えてくれた。
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作者名:たにしちゃ | 作成日時:2022年9月29日 17時