〚ヴィランズ手下〛マスターヴィランに捨てられた黒猫 (ページ3)

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ニャンページ3

「全く!!びしょ濡れで帰ってきたかと思えば、黒猫を拾ってくるとは…!!!」
と、帰って早々Mr.Vさんに叱られるMs.スキャターさん。
その様子に何だか申し訳無さを感じる自分。
そんな中、私は何故か他の手下達に囲まれている。

「スキャターが拾ってきた猫、何だか…可笑しくないか?」
「私も思いましたわ、何だか…」

＿＿＿＿＿＿＿私達と同じ様な気が、

その言葉に自分はピクリと反応してしまった。
不味い、と思い反射神経的に逃げようとした時にはもう遅く、自分はウィックド・クイーン様の手下、アップルポイズンに首根っこを掴まれてしまった。

「…私達の事を騙せていると思っているのか?…今すぐ、本来の姿を見せろ。」
『にゃにゃあ…』
「首根っこを掴まれてるから、無理だ!って言ってるぞ!!」
と、クルエラ様の手下、ダルメシアさんが言った。
自分の言語を翻訳してくれるのは有り難いが、少し…嫌、猫語で愚痴を言えないのはかなり痛手だ。
などと思っていればアップルポイズンさんは渋々、自分の首根っこから手を離した。

「…離したぞ。」
『…にゃあ、』
「わかってるだって!」
嗚呼、面倒だな……
と、思いながらMs.スキャターさんが自分を此処まで運ぶまで持っていた段ボールから黒猫の縫いぐるみを引っ張り出し、片方の前足を置くと人型に見る見ると姿を変えた。

「矢っ張り、僕達と同じリクルーターだったんだ、」
ハートの女王様の手下、ジャックハートさんが呟いた。