〚ヴィランズ手下〛マスターヴィランに捨てられた黒猫 (ページ17)

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んなぁ ~ , ページ17

ハリソン・ハイタワー3世の書庫。
此処には沢山の本や書物、古事記伝などが有る。
自分は稀に読むが、大好きと言う訳出は無く、ただ単に暇潰しの一貫として読んでいる。

『…はぁ〜……やっぱり、此処が落ち着くな、』
と、脱力しながら言う。
暗さも控えめで室温もまぁまぁ、良い。
唯一、汚点が有るとするならば、

「ちょ～っと～,ルーファチャンっ、ココで寝ないでヨ～?」
そう、今まさに自分に声を掛けた此のゴーストだ。
此奴は自分がMr.Jと一緒にホテルハイタワーに来た際、自分がMr.Jの所にちゃんと戻れるようにとシリキウトゥンドゥ様が使えている1人のゴースト。

『…。』
「ワオッ!滅茶苦茶不機嫌そう～,でもオレ,シリキウトゥンドゥ様にルーファチャンの世話しろって言われてるからナ～,嫌そうにされても,何処にも行かないヨ♪」
『…シンプルに云いますけど、何故貴方の様な長年此処に住み着いていて、しかもシリキウトゥンドゥ様の側近の方が自分何かに関わってくるんですか…全く、こま＿「困っだモノだね～♪」…。』
矢張り、此奴は嫌いだ。

◊

数時間も経てば、シリキウトゥンドゥ様の側近のゴーストがふよふよと何処かへ飛んでいった。
其事に内申喜んだ瞬間、書庫の扉がギィィと音を立てながら開いた。
自分は猫の時の癖で反射的に飛び起き、猛ダッシュで書庫の奥へと全力疾走した。